鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が市教育委員会に対し、市教委主催の少年少女弁論大会で特別賞「議長賞」を廃止し、市議の招待も中止するよう命じたことが17日分かった。同市では市長が議会を招集せずに専決処分を乱発するなど混乱が続いているが、ある学校関係者は「子供の弁論大会にまで混乱を持ち込むとはひどい」と批判している。 学校や議会関係者によると、弁論大会は82年に始まり毎年、市長や16人の全市議に来賓招待状が出されている。今年は8月2日で、市内9小学校と4中学校が参加。優秀者に市長賞、議長賞、教育長賞が贈られる予定だったが14日、市教委から各校に「今年は議長賞と教育長賞を『優秀賞』に代え、議長など市議も呼ばない」と通知されたという。 同市の教育長は空席で、竹原市長が採用した教育総務課長が代行している。浜之上大成議長がこの教育長代行に「市長の政治介入だ。おかしい」と抗議したが「市長命令で、おかしいと