十和田市立新渡戸記念館の廃止が決まった。市は6月市議会に記念館を廃止する条例案や撤去経費を盛り込んだ補正予算案などを提出。2議員が反対したが18議員が賛成し、原案通り可決された。 市は公共施設の耐震診断の一環として建物のコンクリートの強度調査を行った。記念館の1階と2階部分からサンプルを採取し分析したところ、補強工事が困難として、「危険な建物」との結論を出した。この問題が明らかになったのは今年2月下旬。それから、わずか4カ月での廃止決定だ。 市側は「廃止は大地震時に建物の倒壊など最悪の事態を想定して、市民の安全を守るため」と強調してきた。当初は、あくまで建物の強度に関するハード面の問題だったはずが、収蔵物の所有や博物館としてのあり方にまで問題が及んでしまっている。 建物が危険ならば、4月1日からの休館を当面続けるなどの手段もあったのではないか。建物が使えないから、博物館そのものを廃止すると
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