経営破綻後、2012年に会社更生手続きを終えた食品・医薬品関連メーカー「林原」(岡山市北区)は7日、資金協力する一般財団法人が運営する「林原美術館」(同区)について、所蔵品の一部を売却して存続させると発表した。 同美術館は鎌倉時代の太刀「銘吉房(めいよしふさ)」(国宝)、「洛中洛外図屏風(びょうぶ)」(重文)など国宝3点、重文26点を含む1万点以上を所蔵し、破綻前は同社が運営費を支出。会社更生手続きでは売却か、譲渡の方針が決まったが、所蔵品を一括して引き受ける先がなかった。 年間の運営費約8000万円に対し、入館料などの収入は約2000万円で、現在も同社が赤字分を寄付として穴埋めしており、所蔵品の売却益を運営費などに充てることにした。 売却品は、国宝と重文、備前岡山藩主・池田家の伝来品を対象外とし、有識者による委員会を設置して来年1月以降に検討を始める。
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