人種問題で揺れるアメリカ 12月8日 19時45分 アメリカでは黒人の男性や少年を死亡させた白人警察官の起訴が相次いで見送られ、こうした判断に抗議するデモが各地で続いています。 人種を巡る社会問題となった今回の事態について、ワシントン支局の田中正良記者が解説します。 発端はファーガソン 黒人少年射殺事件 きっかけとなったのは、ことし8月中西部ミズーリ州のファーガソンで起きた事件でした。 武器を持たない18歳の黒人少年、マイケル・ブラウンさんを白人の警察官が射殺。 ファーガソンでは警察に抗議する大規模なデモが起きました。 そして先月、ブラウンさんを射殺した警察官について、地元の大陪審は「目撃者の証言や証拠を精査した結果、起訴にはあたらない」と結論づけ、起訴の見送りを決めました。 大陪審は、地元の市民から選ばれた陪審員が刑事責任の有無などを審理して、裁判を行うことが適当かどうかなどを判