BL問題から見る公共図書館への認識 New! 堺市立図書館のこの件について。 これに潜んでる問題は、次の公共図書館に対する社会からの認識にあるのだと思う。 1 公共図書館は良書のみを提供しなければならない 2 公共図書館は収集した資料を即時にかつ積極的に提供(=貸出)しなければならない 1は、よくある資料の価値論・要求論論争だと、一見価値論による認識だと思われるが、ここでいう良書と、図書館的価値ある資料とはかなり異なるので、実はこれは価値論とは関係がない。良書は社会的良書であって、その定義は「社会的悪書じゃない」、つまりエログロ、過激、とんでも、極左右etcではない、といったところだろうか。 2は、要するに図書館資料ってのは消耗品として、短期間フローさせた後に廃棄しておしまい、という認識によるもの。つまりのところ、ストックを前提としてない、すぐに貸し出されない資料は無駄資料、ってい