サーバーのログデータから異常を検知し、機器が故障する前に対策を打つ予知保全は、これまで熟練技術者のノウハウによって実現していることが多かった。最近では、故障前の異常検知に機械学習を活用しようという動きが出ている。 ユニアデックスも機械学習を使った予知保全の実現を目指すベンダーの一つだ。同社は数年前から中核事業となる保守運用サービス「統合システムマネジメントサービス IP&A」の基盤刷新に取り組んでいる。顧客からの要望に応える目玉機能が機械学習を使った機器障害の予知保全だ。 IP&Aでは従来、熟練技術者がアプリケーションサーバーやデータベースサーバーから収集したログを分析していた。熟練技術者はログデータから正常時の特性を分析し、正常時と異なるデータ特性をサーバー障害の予兆として検知する。故障前に異常に対処することで安定稼働を実現していた。 ただし、熟練技術者は数が限られるため、機器障害の予知