2019年09月04日22:54 カテゴリ本 日韓歴史認識問題とは何か 最近の日韓関係しか知らない人は、韓国がずっと反日だったと思っているかもしれないが、1980年代までそんな運動はなかった。90年代にそれに火がついた最初のきっかけは、強制連行だった。今でいう「徴用工」問題だが、あまり盛り上がらなかった。それは当時、韓国の与党の重鎮だった金鐘泌が、1965年に朴正熙政権で日韓請求権協定を結んだ当事者だったからだ。 彼は朴がつかみ金で問題を「完全かつ最終的に解決」したことを知っていたので、日本の自民党と手を組んで強制連行の問題を握りつぶした。ところが1992年に話が慰安婦問題に飛び火したとき、宮沢首相が不用意に謝罪したため、これが韓国の野党の標的になった。金鐘泌は「請求権協定のときは慰安婦問題の資料がなかった」と釈明する一方、日本には「誠意ある対応」を求めた。 これが日韓関係に混乱をまねいた
![日韓歴史認識問題とは何か : 池田信夫 blog](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0275417788f792a02d0935285b15793d13dff714/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Flivedoor.blogimg.jp%2Fikeda_nobuo%2Fimgs%2F4%2Fc%2F4cd2c505-s.jpg)