留学生たちと話すと、私が日本人ということもあって、まずは口をそろえて日本の「良いところ」を教えてくれる。が、少し仲良くなると日本で生活することへの「違和感」を口にし出す。 ああ、よくわかります。 最初は褒め一色ですが(多分、社交辞令なんですね)仲良くなると、割と言いたいことを言い出します。 冒頭で紹介した「日本のアニメに憧れて来日した」というヨーロッパからの留学生は、「もちろん親切な日本人は多い」と前置きしたうえで、「常にイライラしている人もいるし、それを周囲にまき散らす人もいる」と言って、こう続けた。 「日本のアニメと同じように、実際の日本には何でもあった。でもアニメと違って、現実社会には愛がない。 母国は日本のように便利ではなかったけれど、人とのコミュニケーションのなかに、愛があふれていた。日本人は、アニメで描いていたような愛を忘れてしまったのだろうか」 外国人にとって、「憧れの日本」
![「なんでもあるけど、愛だけがない国」|野本響子@文筆家&編集者・在マレーシア](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/da690dc21fcdf22fae3d9e704d082f916a37adce/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F147649547%2Frectangle_large_type_2_193000e46b198f8d9a9377109bd0afd5.jpeg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)