僕がセブ島で語学学校を始めて、もうすぐ5年になります。そしてこの5年間は決して平坦な道のりではありませんでした。なぜ苦戦を強いられているかというと、ただ単に見通しが甘かったからです。 しかも開業当初は破竹の勢いで、本当に笑ってしまうくらいお客さんがきたのですね。このためこの甘い見通しが是正されることもありませんでした。 僕が現実に直面したのは3年ほど前にイスラム国がフィリピンのミンダナオ島の一部を占拠したときのことです。この占拠、実際には大したこともなくセブ島なんてまるっきり平常運転だったのですが、ドゥテルテ大統領が爆撃を命じたことで日本のメディアで大きく取り上げられるようになり、同時に潮が引くように客足が遠のいてしまったのです。 かろうじてなんとか乗り切りましたが、対応は常に後手後手に回って客足が回復するのに時間がかかりました。また、同時期に東京に進出したのも裏目に出ました。損切りする覚