Q2B昨年末12月10日~12日にかけて、米国シリコンバレーにてQ2Bという量子コンピュータのカンファレンスが開催された。Q2BはQuantum Computing to Businessの略で、技術の議論が先行する量子コンピュータの世界でビジネス応用を検討する新たな取り組みのカンファレンスとなっている。 筆者は、新たなブレークスルーになりうるかもしれない量子コンピュータがどうビジネス化されるのか、市場は何を期待しているのかということを聞ける機会ととらえてこのQ2Bに参加した。 今回は量子コンピュータの技術動向ではなく、代表的な企業を含めて、業界とはまだ言えない関係者がどのようなステータスにあるのかについて簡単にお伝えしたい。 こぢんまりとしたカンファレンスQ2Bの登壇者はIBM、Google、Microsoftといった大手IT企業で量子コンピュータの商用化に最前線で取り組んでいる研究者が