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ブックマーク / kaz-ataka.hatenablog.com (11)

  • この国ではファクトや論理より空気のほうが重い - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

    Chinkokuji-temple, Munakata, Fukuoka, Japan Leica M10P, 1.4/50 Summilux, RAW 先日、富山県の県立高校の先生、約2,000人の前でお話する機会があった*1。年に一度の合同研修の日ということだった。中高の教育システムとはあまりcompatibleではなかった僕のような人間が、先生方の前で話して欲しい、と頼まれる日が来るとはとかなりオドロキだったが、旧知の教育委員会の先生に1年も前からご依頼され、お受けせざるを得なかった案件でもあった。 自分が高校生だったら、先生方に何をわかっていてほしいだろうかということを考え、世の中について、必ずしも正しく理解されているとは思えない、理解されているなら現在のような教育になっていないだろうと思ういくつかのポイントになると思うことをお話した。 曰く、世界は人口調整局面にあり、人口が減るこ

    この国ではファクトや論理より空気のほうが重い - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing
    isrc
    isrc 2022/11/01
    空気はあくまでファクトと論理の上にあるべきだ。ファクトや論理無く、空気だけで判断するコストは高い。ファクトや論理に基づくフラットな判断が出来ないのであれば、科学もデータサイエンスもあまり意味がない。
  • 空気に飲み込まれたくない中学生、高校生のみなさんへ - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

    Chinkokuji-temple, Munakata, Fukuoka, Japan Leica M10P, 1.4/50 Summilux, RAW (これは10/30のエントリ「この国ではファクトや論理より空気のほうが重い」からの抜粋です) データや情報はメディアに頼らず自分で元ソースから見て考えることが大切です。それも一つだけではなく、ここで行ったように何重にも複数の情報を横断的に比較しないと意味がわからないことはたくさんあります。これらの読み解きや確認すべきポイントはどこかにまとまっているわけではありません。その領域についてのある程度の基礎知識を持った上で、全体感を把握しつつ、狙いを定めていくのが基です。ざっくりとした地図を持って入る探検に近い感じです。 感染者数のような同類に見える数字も同じ母数(例えば極端に人口組成が変わらない前提での人口10万人など)同士になるように、ある

    空気に飲み込まれたくない中学生、高校生のみなさんへ - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing
  • 未来が欲しいなら名刺で生きるな、somebodyになるべし - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

    Leica M10P, Summilux 1.4/50 ASPH, DNG @Lake Nozori, Gunma 先日、Venture for Japan (VFJ)代表の小松洋介さんに受けたインタビューですが、めったに語らない内容であり、若い人たちに向けて僕もかなり丁寧に手を入れて作った原稿だということもあり、許可を得て転載します。小松さんありがとうございます。 - 読書と研究とアルバイトに明け暮れた学生時代 ――『シン・ニホン』を読んで、安宅さんに憧れる学生や若手社会人は多いと思います。そもそも安宅さんはどんな学生だったのか教えてください。 僕はいわゆるバブル世代ですが、バブルとは全く縁のない学生生活を送っていました。仕送りは要らないと親に言って、基もらっていなかったので、大学1、2年のときは駿台予備校の寮リーダー(寮監)として住み込みで働き、日中からやってきたいろんな寮生の相談

    未来が欲しいなら名刺で生きるな、somebodyになるべし - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing
    isrc
    isrc 2020/10/25
    ギリギリまで自分が頑張っていないと、僕はむしろつまらなく感じます。生命が使われていない、命が生きていない感じがする/わけのわからない展開になったらいい感じになってきた、ぐらいに考えて楽しんですすめる
  • そろそろ全体を見た話が聞きたい2 - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

    2010年の年末に『イシューからはじめよ』を出版した。何ヶ月か後、歴史的な大地震(いわゆる311)が来た。大津波の死者・行方不明者は無数、フクシマは爆発する、東京は計画停電が始まるしで、何がなんだか訳のわからない不安と混乱が世の中を覆い尽くしていた。随分目先のしかも全体観のない議論ばかりが行われていて不毛だと感じ、10日あまり経ったところで課題の全体観を俯瞰したブログエントリを書いた。 kaz-ataka.hatenablog.com 今見てもそれほど大きな違和感がない。初動、その後の対応の残念さ、せっかくの刷新にもうまく繋げられたとは言い難かったことも明らかになっているのだが、それは一旦おいておこう。 _ いま僕らを襲っているのは歴史的には人類最大の死因の一つ、疫病だ。 拙著『シン・ニホン』が2月20日に世に出たときはまだ中国と日のダイヤモンド・プリンセス号にほぼ閉じた話だったが、現在

    そろそろ全体を見た話が聞きたい2 - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing
    isrc
    isrc 2020/04/04
    考えなければいけないのは、この社会全体を将来的にどのようなシステムにしていくべきなのか、それに向け「変態」を一気に図ること/アフターコロナ社会は当面来ない、"Withコロナ社会をどう生きるか"こそが課題だ
  • 中年ってなんだろうと思ったときのこと - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

    Leica M7, Summilux 50/1.4, RDPIII @Montepulciano, Tuscany, Italy 中年ってなんだろうってことをちょっと前まで思っていた。 自分が中学や高校生の頃は、30過ぎの大人は全て中年だと思っていたが、いざ自分が社会人になってみると、その時は既に20代も半ばで、30になった時は、Ph.D. studentという、生活費と学費を支給される身分とはいえ、学生だった。周りが若かったせいもあるが、明らかに中年にはほど遠く、完全に他人事(ひとごと)だった。 2001年にテロがあり、日に30をとうに過ぎて戻って来たとき、どう考えても自分の感覚としてはただの青年ぐらいで、中年の話をされてもまったく心の中で整合する部分がなかった。そもそも四年以上、スーツもネクタイも縁のない生活をしていたのだから、中年以前に、日的な意味での社会人という意識すら薄かった

    中年ってなんだろうと思ったときのこと - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing
    isrc
    isrc 2013/08/28
  • 仕事が進まないときの話 - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

    Leica M7, Summilux 50/1.4, RDPIII @ Pienza, Tuscany, Italy 仕事が全然進まない時、というのがたまにある。 実は今もそれで、連休中なのに仕事を持ち帰って来てしまっている。頭の調子が悪いと言うか、うまくかちっとはまらない。 人によると思うが、僕の場合、難しいというより、過度に精神的な負荷が高い仕事が重なると、こうなることがある。 過度に精神的な負荷が高い仕事というのは、なんというか入り組んだ、関係する受け手だとか文脈のことをかなりああだこうだと読み切って、それに合わせて、精妙に組み込まないといけない組み込み細工のような仕事のことだ。 単に疲れているだけのときかもしれないが、そう言うのが折り重なって来ると、お腹いっぱいみたいになって、時たま、心か脳かどこかがダウンしてしまう。 当に不思議だ。 まあ自然の調節弁なんだろう。 ― そういうと

    仕事が進まないときの話 - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing
    isrc
    isrc 2013/08/28
    そもそも仕事するのをしばらくやめる/何か簡単だからといって後回しになっているが、どうせ割とすぐにやるべきことをやる/クライアントさんのところにいく/大切な玉をさっさと出してしまう
  • 大学院教育で何が出来ると人が育ったと言えるのか - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

    Contax T2 @Sterling Hall of Medicine, Yale University この間の「人を育てるラボの特徴」というエントリについて、ブクマコメントで頂いたこと、 >大学院教育において、どうなったら「人が育った」と評価できるのか、その基準も合わせて教えていただけると嬉しいかも。「研究を進めるための実務的な能力」が身についたということでO.K.?(pollyannaさん) について少し考えてみたいと思う。 これって「大学院教育って(受け手側からすると)何のためにあるのか」という極めて重要な課題そのもの。深遠かどうかはこのエントリの後で考えて頂くとしても、大事なテーマであることは間違いない。 で、ここでは日の大学院と米国の大学院をちょっと分けて考えてみたい。前エントリにも少し書きましたが、私個人として、某旧帝大と某Ivy schoolの間で、ラボがどうというより

    大学院教育で何が出来ると人が育ったと言えるのか - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing
  • iPadがもたらす世界 - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

    先月、ひょんなことからシリコンバレーに行くことがあり、パロアルトのアップルストアで、iPadを入手した。予約をいれる必要があったが、幸い、無事次の日には入手できた。これでかれこれ3週間あまり使ってみたことになる。ちょうど今日から、日でも注文受付ということなので、読者諸兄姉のご参考までに書いておこうと思う。 Leica M7, 50mm Summilux F1.4, Fuji S-400 @Palo Alto, CA iPad体は、iPhoneですら32Gの容量を使い切っているので、前日に相談した知人の声を振り切って64Gを購入した。彼曰く32Gで十分じゃないか、ということだったのだが、たった200ドルで容量が4倍なら安いものだ、そう思ったのだ。三週間経った今、既に半分を軽く超して利用しているので、正解だったようだ。 ついでにキーボードも買った。69ドルだった。これは安い買い物だった。純

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    isrc
    isrc 2010/05/10
  • 能力主義とメリトクラシー - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

    Leica M7, 90mm Tele-Elmarit F2.8, RDP III @ Grand Canyon National Park (Mooseと並ぶ、北米最大のシカ、Elkです。) 能力主義という言葉がある。 このように不景気になり、沢山の若い人がちゃんと仕事に就けない状態が続くと、若い人たちのコミュニティに熱望されているのではないかと思う。一方で、歳を取って、守るものが多い人たち、多くの場合、その仕事を始めようとしている人たちの親の世代では、しかるべきポジションについている人ですら、あまりやり過ぎは良くないと考えているだろう。何しろ、自分の家族や子供をどうやって養っていけば良いか分からなくなるからだ。 実は、僕は一度もいわゆる年功序列的な仕事をしたことがない。もともと科学者にずっとなりたいと思っていたから、ということもあるが、少なからず、歳を取った人たちにアービトラージ、日

    能力主義とメリトクラシー - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing
    isrc
    isrc 2009/10/12
    力があれば重用されるべきなのか、正直クエスチョン/文句ばかり言って深い問題意識をもつこともなく、変革をくじく/望ましい効果を産み出す人は単に技能や知識があるだけでなく、それを使って結果を産み出せる
  • ある大学院時代の思い出、、、Joy of Life - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

    最近は、前に書いたような状況で、昔、あるいはこれまで書いて下書き箱に入れてあるものを、ただアップしているだけなので(要は休載中)休みの日ぐらいは何か少し書いてみたいと思う。 Leica M7, 35mm Biogon F2.0 @Monument Valley 僕が日で学生をやっている頃、日でも世界規模のグラントを、ということで多分通産省の旗ふりでヒューマンフロンティア(Human Frontier Science Program: HFSP) という大きな研究グラントが出来た。ミリオン単位、億円単位のグラントというのは当時の日としては非常に例外的で、画期的なプログラムだった。で、割と立ち上げて間もない頃*1、その記念シンポジウムのようなものがあり、行った。僕はマスターの学生だった。X線解析の巨頭、Sir Aaron Klugや、当時、日のガン関連研究のリーダーであったであった西村

    ある大学院時代の思い出、、、Joy of Life - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing
    isrc
    isrc 2009/02/23
    我々の国では、Joy of Life (生きる喜び)を何よりも大切にし、それがすべての価値の基準になっている。それがこの日本に来てからこの国には全くないのではないかと、僕はいぶかしく思ってきた。
  • 圧倒的に生産性の高い人(サイエンティスト)の研究スタイル - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Being between Neuroscience and Marketing

    Leica M7, 90mm Tele-Elmarit F2.8, PN400N @Santa Monica, CA アメリカで研究するようになって最も驚いたことの一つは、日では考えられないほど生産性の高い研究者が存在することだ。 たとえば僕がローテーションして、最後までそこでdissertation work(博士論文のための研究、活動)をすることにするか迷っていたあるラボ。そこはポスドク、テクニシャンを含めて(註:undergraduate=学部生は殆どアメリカの研究室には居ない)たった5人でやっているにもかかわらず、毎年5-6ぐらいはペーパーを出し、ほぼ全て一流紙。多いときは年に2ネイチャーに出し,一は表紙になったりしていた(#)。 しかも良く日では見かける深夜も土日も働いて、朝はどちらかというと崩れ気味、みたいな重労働系の生活ではなく、普通に朝来て、「うーん今日は狂ったよ

    圧倒的に生産性の高い人(サイエンティスト)の研究スタイル - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Being between Neuroscience and Marketing
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