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ブックマーク / note.com/simplearchitect (13)

  • カオスの世界が秩序の世界を圧倒してるかもしれないという話|牛尾 剛

    私は米国でマイクロソフトのクラウドのサーバレスプラットフォームの開発者をしている。今日はふと気づいた「良い」と思っていたことがもしかするとソフトウェア開発だとちょっと違うかもということに気づいたのでシェアしたいと思いました。 私の意見は自分のものであり所属会社とは関係ありません。 日はめっちゃくちゃきっちりしている国 アメリカに来て思うのは「日はめっちゃくちゃきっちりしてる国だなぁ」ということだ。電車は時間通り来るし、宅配を頼んでも荷物がボコボコではないし、サポートの対応がめっちゃ適当なことも無い。仕事においても、人がどういう性格であれ、とりあえず「きっちり」することが求められる。資料は整理され(もしくはしようとは一応頑張る)いろんなことを順序だてている。これは素晴らしい事だ。個人レベルではとても素晴らしことだと思う。物事が整理がついているというのは生産性の面でも素晴らしい…はずであ

    カオスの世界が秩序の世界を圧倒してるかもしれないという話|牛尾 剛
    isrc
    isrc 2024/05/18
    チームのメンバーの実力を上げて自律的に動けるようにする/誰も「絶対出来る」「安全」な方に舵を切らないので、こんなカオスなアメリカの現場が面白いものを沢山生み出しているのかもしれません。
  • 歴代最高の「職場環境の秘密」が分かってきたかもという話|牛尾 剛

    今の職場はアメリカのマイクロソフトのレッドモンドキャンパスでもう5年ぐらい働いている。正直めっちゃくちゃ快適で居心地がよい。英語のハンデがあったとしても正直過去に勤めたどんな会社より圧倒的に快適。人生でここでもう最後までやってもええわと思えたのは当に初めて。 なんでやろう?といろいろ考えてきたけど、最近いろいろ見えてきたことがあるのでシェアしてみたい。 毎回そうなのだけど、これは所属会社の見解とかではなく、一個人の意見であることをお断りしておきます。 この職場はどう快適なのだろう? 全部英語の環境で、日人の私にはコミュニケーション面で大変きついはずなのだが、快適な理由を考えると「人間関係のストレスが0」であることが大きいと思う。大体のストレスの理由は人間関係らしいし。 過去にどんな会社にいても、様々なバトルがあったり、人の陰口を言う人とか、嫌な人がいたり、意地悪をするような人がいたり、

    歴代最高の「職場環境の秘密」が分かってきたかもという話|牛尾 剛
    isrc
    isrc 2024/04/18
    この組織のリーダーは本当に文化を気にしている。自分が昔にいたチームは違っていたよ。アメリカでももちろん、バトルがあったり、いじめとか、嫌な奴とかいるよ。でもここにはいない。
  • 今のチームに来てから最も生産性が上がった考え方|牛尾 剛

    多分今回のポストは多くの人には参考にならないだろう。相当ニッチなので。でもこれは自分にとってはとても大きなことだったので、忘れないように記録しておきます。 生産性の悩み あまりこの世界では生産性とはあいまいな言葉で、何をもって生産性が高いとは言いにくい。速いのが良いのではない。ただ、自分の実感として自分は生産性が良くないといつも感じていた。だからいろいろ努力したり、考え方をできる人を観察して真似してみたり、直接人に聞いたりして工夫をしてきた。 実は自分はめっちゃコーディングが早い人になりたいわけではない。そうではなくて、「平均的」になりたいだけだ。それぐらいいければ「Strategy」でカバーできるどころかもっと上に行けると確信があったから。でもそうではなくて明らかに遅いのでそれが自分の足を引っ張っていた 努力の方向性 様々な努力をして、特に有効だったことを自分のに書いたつもりではある

    今のチームに来てから最も生産性が上がった考え方|牛尾 剛
    isrc
    isrc 2024/04/16
    プルリクエストもユニットテストやインテグレーションテスト、クラウドのデプロイより短いスパンで自分の変更に自信が持てるもので担保し、たまに失敗するのを受け入れる。トータルとしたら、生産性はずっと高くなる
  • マイクロソフトの時価総額3兆ドル突破が嬉しいので中から見てたらどんな感じだったかを書いてみた|牛尾 剛

    私はマイクロソフトに2015年に入社して、日のリージョンでエヴァンジェリストをしたのちソフトウェアエンジニアになって、今アメリカの Redmond で Azure の開発者として勤務している。中の人としてはとても嬉しいニュースで感慨深い事なのでブログを書いてみたい。尚、ここに書いていることは単なる私の体験で、私の意見であり、所属会社の見解ではないことを断っておく。 マイクロソフト前夜 私は子供のころから、マイクロソフトのコンピュータは全然使ってなくて、マイクロソフトに入る前も、大学では みんなが MS-DOS を触っているところ、Solaris を触ってたし、入社前も Dockerとか Linux を触ってたしマイクロソフトに全然興味がなかった。ただ友人のみーさんに「牛尾君はマイクロソフトに向いてるんちゃう?」と言われて入社したのだが、どちらかというと動機はクラウドの技術に触れたいという

    マイクロソフトの時価総額3兆ドル突破が嬉しいので中から見てたらどんな感じだったかを書いてみた|牛尾 剛
    isrc
    isrc 2024/03/06
    サティアとは一度しか話したことはないけど、本当にかっこいいリーダーだ。8年間で毎年のようにいろんなことがドラスティックに変わっていく。悪の帝国からここまで変わった。ほんま彼の功績はすごすぎる。
  • 納期がなぜ生産性をぶち壊しにしているのか?|牛尾 剛

    昨年NewsPicks さんに取り上げてもらって最近動画が公開されました。そこでもお話させてもらっていることなのですが、アメリカで働きはじめると日人からすると「納期が無い」感覚が物凄く衝撃的だった。 最近、納期が無いことと生産性について頭の中で整理がついてきたのでシェアしておこうと思う。ちなみに、動画も含めて、私の発言は私の体験と意見であり、所属会社には全く関係が無いことを改めてお断りしておきます。 日米納期の感覚の違い アメリカで働いていると、日人からすると納期がほとんどないという感じを受ける。もちろん納期があるものもあるが「当に必要なもの」に限られる。例えば、大きなカンファレンスで何かの製品を発表するとかそんなのだと納期はもちろんある。そうでなれけばほとんど無いという感覚だ。私の所属会社だけではなく、北米の他の会社の人も同じような感覚らしいので文化によるものだと思う。 常に納期が

    納期がなぜ生産性をぶち壊しにしているのか?|牛尾 剛
    isrc
    isrc 2024/02/14
    現場の画面や操作方法を変えてはいけないとよく言われていた。こちらでは、システムはゴリゴリに変わっていくけど、誰も文句を言わない。この背景には、この徹底した「納期文化」というのが大きく関係している気が
  • プログラミングというより物事が出来る思考法~実践編|牛尾 剛

    大変多く読んでいただいた「プログラミングというより物事が出来る思考法」というポストや、世界一流エンジニアの思考法の書籍で紹介した内容がある。 私の職場でも、ものすごく出来る人が「実践」しているところを何回も目撃しているので「実践編」として皆さんにシェアしようと思って今回のポストを書いてみた。 タイトルにもある通り、私はエンジニアだが、ビジネス書である書籍と書かれた多くの思考法と同じく、あまりエンジニアリングというものに関係ない要素であると感じている。 上記のポストや書籍でシェアした内容を端的に言うと「理解には時間がかかるがかける価値が十分あり、それによって自分が物事をコントロールしている感覚を身につけることが出来る」という自分の小さな発見だ。私がこのことを最初に発見したのは、新卒の出来る人々との出来事がきっかけだが、今回その小さな自分なりの発見を後押しするような出来事がいくつかあった。それ

    プログラミングというより物事が出来る思考法~実践編|牛尾 剛
    isrc
    isrc 2024/01/07
    Paulは何か自分が理解できなかったら、会議中にそれを絶対に見逃さずに、会議中に時間をかけて、理解して、「理解できてない」という状況を会議中にもう解決している
  • 「Be Lazy」のマネジメントでチームの成果が出る理由|牛尾 剛

    この考え方はマイクロソフトに来てから当に何度も出会ってきた考え方で、ものすごく生産性に貢献する考えなので、ぜひ日でももっと広まってほしいと思っている。これは私オリジナルとかではなく、私は何回も体験しただけで、生産性のことを勉強するといろんなところに出てくる考え方だし、素晴らしい生産性の方に聞くと似たような考えをしていることが多いので質なのだと思う。 自分の環境で実施するのは難しい フィードバックを読んでいるともちろん多くの人は喜んでいただけているようだが、自分の環境ではできる気がしない。お客様が許してくれないだろう。という意見もある。 もちろん、そういう環境では簡単ではないだろう。じゃあどうやったらできるだろう?例えばこのようなブログが読まれて、こういう考え方がもっと一般的になってくればもっとその恩恵を受ける人がもっと増えるかもしれない。だから、微力ではあるが「ソリューション」の一環

    「Be Lazy」のマネジメントでチームの成果が出る理由|牛尾 剛
    isrc
    isrc 2023/11/16
    上司に命令されるときとあまり変わんないんじゃない?と感じるかもしれないが、実際に体験するとものすごく違う。何が違うかというと、仕事を頑張ることを「自分」が選んでいるからだ。
  • 「〇〇だから出来ない」おじさん対策と自分がそうならない方法|牛尾 剛

    私が日で働いている時に頻繁に出会った存在が「〇〇だから出来ない」おじさんだ。誰かが新しい事に挑戦しようとしているのに「やめておきなさい」とか「〇〇だから無理」とか「弊社は特殊なので無理」とかともかく出来ない理由を探すことにかけて天下一品の人の事だ。 私は今アメリカのクラウドプラットフォームの開発者としてアメリカのレッドモンドというところで勤務しているのだが、ふと気づいたのが、日であれだけ頻繁に見かけた「〇〇だから出来ない」おじさんに出会ったことが無い事に気づいたのだ。「そういえば全然いないぞ!」と。 今回はなぜ今の職場環境だとそういう人に出会わないかということを周りの人を観察して、考えてみて、少なくとも自分がそういう風にならない方法を考えてみた。 先日ふとX (旧Twitter) を見ていると、高齢からでもプログラマ挑戦できるはずがない。証拠をあげてみろ!という人がいて今の職についたの

    「〇〇だから出来ない」おじさん対策と自分がそうならない方法|牛尾 剛
    isrc
    isrc 2023/10/31
    反対の意見をいう時は「自分の意見としては」を明確にし、相手の意見も尊重する/反対するのであれば、自分でしっかり考えて相手のゴールを達成できるような対案を出す/やりたくないのであれば、素直にそういおう
  • 筋肉ですべてを解決する人のプログラミング上達方法|牛尾 剛

    私は米国の超大手クラウドベンダーの中の人をやっており、普段はアメリカに住んで気づいたことをブログに記録しているのだが、今回は趣を変えて、日で出会った凄い人からの学びを書いてみようと思う。 プリンシパルを目指して前回の下記のブログで、マネージャにならずに、プリンシパルというレベルを目指し始めたので、少しづつ自分のふるまいを変えることにしているが、これはそれの一環だ。 人生最後の大きなチャレンジの戦略を考える|牛尾 剛 (note.com) 筋肉の豊富なケンさん 私が日に居たときの同僚で、ケンさんという人がいる。筋トレ仲間として、筋肉がものすごいので、凄いなと思っていたのだが、彼は筋肉だけではなくプログラミング力もえげつなかったことを覚えている。 あるハッカソンで普通の人なら1つか2つの機能を試すところを、彼は10個ぐらい、それもものすごく高度に組み合わせてすごく短い時間に凄いアプリを作っ

    筋肉ですべてを解決する人のプログラミング上達方法|牛尾 剛
  • 日米で経験した炎上プロジェクトの違い|牛尾 剛

    私はアメリカでクラウドの中の人をやっている開発者だ。最近アメリカの方でも当初の予定がとても延びたプロジェクトを経験した。このような時に、日では多分ものすごい炎上プロジェクトになると思うのだが、アメリカで体験したそれは全然違う感じだった。 これは一言でいうと「納期感の違い」がもたらしている感覚だった。 炎上感のなさ 私が感じた「予定がとても延びた」プロジェクトの場合、日にいたときのプロジェクトでは、受託開発、内製双方ともに物凄く「大問題」になっていた。上位のマネジメントも連日のように進捗の会議を行い、人が追加投入され、エンジニアは時には泊りで一日も早く後れを取り戻すために皆遅くまで、そして土日も働き、お客様はもう怒り心頭… だったと思うのだが、こちらで体験したプロジェクトは拍子抜けするぐらい炎上感が無かった。 当初予定していた日程が一か月以上伸びても、みんな慌てる様子もなく、私はわからな

    日米で経験した炎上プロジェクトの違い|牛尾 剛
  • アメリカの職場ではなぜドキュメントも無いのに人が去っても問題ないのだろう?|牛尾 剛

    アメリカの職場にいると、日にいるときよりも身近でレイオフだとか、職を変えるというのを頻繁に見かける。先日もそういう場面があったのだが昔日で働いていた時のことを思い出した。 ドキュメントを書く理由 日のソフトウェア企業にいたときは、「納品物であるから」という理由以外にも、「人がいなくなったときに会社が困るから」という理由でもドキュメントを書くことが推奨されていた。しかし、少なくとも今の職場ではそんな理由でドキュメントを書くのは推奨されていないのに、なぜ問題にならないのだろうとふと思った。 うちのマネージャは、バディ制ににして、みんな休暇できるようにしようとは言っているが、多分当に退職対策ではないと思う。 チームのメンバーが抜けたときも、「とても残念で、ワークロードをどうしようという問題はあるけど、彼女の門出を祝福しよう」言っていた。つまり、こちらでも「工数」は問題になるけど、「引継ぎ

    アメリカの職場ではなぜドキュメントも無いのに人が去っても問題ないのだろう?|牛尾 剛
    isrc
    isrc 2023/06/21
    日本にいたときには誰も触れない塩漬けのシステムとかもよく見かけた。ぶっちゃけそれは設計がいまいち/こちらでは全員が専門性を持っているので、「誰でも書けるコード」に寄せることはしない。
  • プログラミングというより物事が出来るようになる思考法|牛尾 剛

    私が人生でずっと悩んで追い求めていたものがついに解決した。それは、なんでも良いから何かが「出来るようになる」ことだ。 昔からいくらその対象に時間をかけても、努力しても、人並みにすらならない。人にやってもらうとか自分がやらないことに関してはうまくいくのだが、自分が何かが出来るようになるということに関しては人生50年目だが、絶望的で、それが自分の自己肯定感や、人並みに生きることへの罪悪感を生んでいた。人生で解決したかった問題 No.1 だ。だからそれをずっと解決しようと頑張ってきた。 ギター演奏での解決方法私はクソ不器用で、なにやってもできないので、人生で出来たらいいことを2つだけ定めた。ギター演奏と、プログラミング。ギター演奏に関しては少し前に解決した。根的な問題を一つ上げるとすると、「ゆっくりから、メトロノームで練習する」これだけだ。 ギターはもう何十年も演奏しているのに弾ける感がなかっ

    プログラミングというより物事が出来るようになる思考法|牛尾 剛
    isrc
    isrc 2021/11/23
    ギター演奏に関しては少し前に解決した。根本的な問題を一つ上げるとすると、「ゆっくりから、メトロノームで練習する」/「理解は時間がかかるもの」として、早くしようとせず、徹底的に理解する
  • 技術者には試行錯誤は圧倒的に悪であると腹落ちした話|牛尾 剛

    私はシアトルのクラウドの中の人として、ソフトウェアの開発を行っているが、先日ある問題がきっかけで、技術者には試行錯誤がとても良くないということが腹落ちしたので、忘れないように書いておきたい。 先日起こった事先日起こった事は、私がシアトルから一時帰国して、普段使わないラップトップを使って日から仕事をしている。 Application Insights というログを管理するプラットフォームがあるのだが、とても不思議なことに、Application Insights のログファイルを見ると完全に正常に動いているようにしか見えないのだが、クラウドのポータルに行くと、テレメトリが来ていない。 Application Insights のチームのメンバーが助けてくれることになったので、彼女に、Teamsで画面共有をして、「ほら、出ないでしょ?」と見せると、なんとテレメトリがポータルに来ている。その後

    技術者には試行錯誤は圧倒的に悪であると腹落ちした話|牛尾 剛
    isrc
    isrc 2020/12/25
    重要なことは、目先の問題を解くことではなく、その関連技術を理解して、いかに自分のコントロール下に置くか?である。コントロールできるようになればなるほど、そもそも問題が起こらない。
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