高校受験のとき、私のいた中学のクラスは本当に良いクラスでした。みんなそれぞれが自分と同じか、それよりちょっと前にいるひとといつも競い合っていて、良いライバルであり良い友だちでありました。 私たちはお昼休みになると担任の先生の机の周りに集まって、みんなでやれ問題をだせなどと言っていたわけです。だんだんと早押し問題みたいになってきて、最後には問題をちょっと言いかけたところで答え始めてしまうくらいで。先生も嫌になるくらいみんな切磋琢磨していました。 ライバルはたくさんいてもやはり得意・不得意があるもので、みんなそれぞれ他の誰かが自分よりちょっと前にいて、なんとか追い越してやろうと、そういう雰囲気でした。そのおかげもあって私も良い進学校に進めましたし、みんなもそうでした。それが関係しているのかどうなのか、次の年に先生は昇進してちょっと偉くなっていました。先生はなんだかそういう雰囲気を作るのが上手い