『OUT』『グロテスク』など社会に顧みられることのない女性たちと、その“痛み”を圧倒的な筆力で浮かび上がらせてきた作家・桐野夏生さん。最新作『燕は戻ってこない』では女性の貧困と生殖医療を題材にし、相次いで女性誌の特集が組まれています。人や物事をひとくくりにする「『安易なラベリング』に抵抗するために仕事をしている」と語る桐野さん。単独インタビューで、桐野さんが見据える現代社会と“痛み”に迫りました。
ぼくにとって、読書とは「作者との対話」だ。 「なぜこの一文を書いたんだろう?」「あえてこの言葉を選んだのはどういう理由だろう?」と考えながら、一文一文を読んでいると、頭のなかで作者と会話してるような気分になる。 ぼくは、作者が書いている内容に共感してではなく、それを書こうとしている作者の姿勢や生き方に共感して、その作者を好きになるのだろう。 村上春樹の『風の歌を聴け』の冒頭に、こんな文章がある。 今、僕は語ろうと思う。 もちろん問題は何ひとつ解決してはいないし、語り終えた時点でもあるいは事態は全く同じということになるかもしれない。結局のところ、文章を書くことは自己療法の手段ではなく、自己療法へのささやかな試みに過ぎないからだ。 『風の歌を聴け』村上 春樹 (著)自分の中で折り合いをつけられていない経験や感情を、物語として描いてみることで、向き合おうと試みる。そんな風に、生きることと創作がリ
それは古代ギリシア世界からはじまった 何かの本のなかで「形而上(けいじじょう)」という言葉に行き合ったことのある人は、少なからずいるものと想像します。なかには「ケイシカジョウ」などと勝手に読み飛ばして、それっきりという人もいるかもしれません。ではあらためて……とウィキペディアで検索しようものなら、哲学門外漢には意味不明の解説がぞろぞろ出てきて意識が朦朧としかねないのでお奨めはしません。そもそも作家になりたいと志抱く人に、学問としての哲学のガチな理解が必要かといえば、必ずしもそうではないとも考えられますので、しかつめらしくかまえるのは、少なくともここではナシといたしましょう。 簡単にいって「形而上」とは形を具えていないもののこと。一般的な理解としてはそれで充分です。そして「形而上学」とは、目に見えない世界の原理やそこに存在するものについて考察する学問のこと。つまり現世を彷徨う幽霊やら自然界の
1.はじめに 2.内容 (1)思考回路を入れ替えよう (2)論理が人が動かす (3)本質を見抜くプロセス (4)非線形思考のすすめ (5)アイデア量産の方程式 (6)5年先のビジネスを読み解く (7)開拓者の思考 3.教訓 考える技術 (講談社文庫) 作者:大前研一 講談社 Amazon考える技術 1.はじめに 本書は2004年11月に単行本として刊行されています。 今となっては当たり前ですが、その時点で、「携帯電話はパソコンやSuica、デジタルカメラ、iPodと一体化し、個人認証ができるようになる。日本の警察は遅れているから、携帯電話が運転免許証になることはないだろう。」と記載されています。 ただし、初代iPhoneが発売されたのは2007年です。その約3年も前、今から20年弱前に、現代をほぼ正確に予見をしています。 そういった洞察力を持つ大前研一さんの「考え方」について学びたいと思い
内容 第1巻 ダイレクトマーケティング革新の仕組み ダイレクトマーケティングとは、対話方式のマーケティングの仕組み。 ダイレクトマーケティングの重要な要素を読み取ると、 顧客にレスポンスの機会を与えること レスポンスが測定可能であること あらゆる機会と媒体が利用可能なこと 双方向コミュニケーションが可能なこと ダイレクトマーケティングでは、顧客とのリレーションシップに関するデータベースを構築することが重要であり、データベースの活用こそが売上増加の鍵となります。 顧客自身もまだ気づかず満たされていないニーズ(未充足ニーズ)を推測し、データベースを活用した未充足ニーズに応えていくことで魅力的なリレーションシップによるパフォーマンスの向上により末永くつき合える顧客へと育てていくことを目指していくべきだと考えています。 売れる商品とは、買う前に欲しいと思わせる力(コンセプト)が強く、買った後に買っ
知りたいことの「検索」には限界がある。 問いが漠然としていたり、不案内な分野だったりすると、そもそもキーワードを何にするか分からない。膨大な結果をどうやって絞り込めば良いか分からない。 日本語圏の場合 そういう時は、品川図書館のレファレンスサービスを利用している。メールで問い合わせすると、2週間くらいで返事がくる(大量の参考文献つきで)。無料だし、品川に住んでなくても大丈夫。ちなみに私は、こんな質問をしたぞ。 「最近の若者は……」という愚痴は、いつから? 沢山の翻訳書があるが、高校の現代国語には無いの? 女子大は男性差別であり、男女平等に反する? 得られた回答を元に記事にしたのがこれ。 プラトンは「最近の若者は…」と言ったが…… 男子医大は憲法違反か 英語圏の場合 では、知りたいことが英語圏なら? Google検索の設定画面で、言語を英語にしたり、検索の際のパラメータに「?gl=us&hl
はじめに かつて、ウサギ跳びで筋力トレーニングしていた時代がありました。 (アニメ『巨人の星』より引用) (アニメ『アタックNo.1』より引用) (アニメ『ヒーリングっどプリキュア』より引用) 私も小学校のころ、ウサギ跳びをやっていました。 運動負荷が高く、かなりの効果を得ている実感がありました。 また、実際、運動能力もアップしました。 しかし、アスリートの動きの研究をしている関西大学教授の小田伸午氏によると、「ウサギ跳びはトレーニング効果が無い」そうです。 ウサギ跳び(ウサギとび)は、<略>1980年代以降はトレーニング効果が無く故障のリスクが高いと周知されて廃れた(出典:小田伸午「ウサギ跳び信仰とは何だったのか」『スポーツゴジラ』第2013-11-05号、スポーツネットワークジャパン、 12-14頁。 )。(Wikipediaより引用(太字引用者) ) 「トレーニング効果が無い」と「故
メニュー トップページ 作品の数について 受賞作品一覧 蒼氓 城外 コシャマイン記 普賢 地中海 暢気眼鏡 猫 芳兵衛 ヒヨトコ 世話やき 擬態 灯火管制 父祖の地 五年 糞尿譚 厚物咲 乗合馬車 日光室 鶏騒動 あさくさの子供 密獵者 平賀源内 長江デルタ 青果の市 連絡員 纏足の頃 和紙 劉廣福 登攀 雁立 確証 本の話 闘牛 異邦人 壁 手の抄 夜の貌 春の草 冬の蝶 広場の孤独 漢奸 喪神 或る「小倉日記」伝 悪い仲間 陰気な愉しみ 原色の街 谷間 ある脱出 驟雨 バラ アメリカン・スクール プールサイド小景 白い人 太陽の季節 海人舟 硫黄島 裸の王様 飼育 山塔 夜と霧の隅で 忍ぶ川 鯨神 美談の出発 少年の橋 蟹 感傷旅行 されどわれらが日々── 玩具 北の河 夏の流れ カクテル・パーティー 徳山道助の帰郷 年の残り 三匹の蟹 赤頭巾ちゃん気をつけて 深い河 アカシヤの大連
朝井リョウさんと“平成”という時代の対立について考える連載。続いては、インターネットとSNSが隆盛する社会の中で、ひとりの人間として社会との距離をどう保つのかを聞いてみた。 ここで朝井リョウさんの学生時代について聞いてみたい。平成という時代観の一側面である「オンリーワン地獄」。子供の頃から小説が好きだった朝井さんは、まさに平成の時代の中で、その「自分らしさ」や、周りの人との違いについてどのように感じてきたのだろうか。 「そもそも、小説を書くことが自分らしいと自覚したことはありません。周りのクラスメイトがゲームが好きだったり野球が好きだったり、そういうことと同じで、私は小説を書くことが好きでした。自分らしさについてあまり考えなくても良かったのは、自分が好きなものが偶然少数派だったということも大きいかもしれないですね。小説や物語を書く時間を確保することが、どの年齢の時でも最重要事項としてあった
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く