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ブックマーク / wiredvision.jp (21)

  • お金が人を幸福にしない理由:心理学実験から | WIRED VISION

    前の記事 Apple社の新戦略は「おサイフiPhone」? お金が人を幸福にしない理由:心理学実験から 2010年8月18日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィードサイエンス・テクノロジー Jonah Lehrer 画像はWikimedia お金は、必ずしもわれわれを幸せにはしない。貧困レベルを脱すると、「富のレベル」は「幸せのレベル」にそれほど大きな影響を与えない(特に先進国では)。歴史上最も豊かな国と考えられる21世紀の米国でも、人生に満足できない人たちが増えてきているようだ。 お金と幸福が単純に比例しないということは、「お金はなぜ人を幸福にしないのだろうか?」という興味深い問いを生む。この問いに対して、先ごろ『Psychological Science』誌に発表された研究が、1つの回答を出した。 ベルギーのリエージュ大学の心理学チームが行なったこの研究

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    it1127 2010/08/18
    貧困レベルを脱すると、「富のレベル」は「幸せのレベル」にそれほど大きな影響を与えない(特に先進国では)
  • 合成生物学で、生物学は「見る」から「作る」へ(1) | WIRED VISION

    合成生物学で、生物学は「見る」から「作る」へ(1) 2010年7月29日 環境サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィード環境サイエンス・テクノロジー 1/3 (これまでの 山路達也の「エコ技術者に訊く」はこちら) 今、生物学に大きな変化が訪れている。自然界に存在する生物を観察・分析したり部分的に手を加えるこれまでの生物学に対して、新たに起こりつつあるのは「役にたつ生物を生み出す」生物学。慶應義塾大学 先端生命科学研究所の板谷光泰教授、中東憲治准教授らは、新しい機能を持った微生物を生み出す研究に取り組んでいる。生命の探求は、いったいどこへ向かうのか? ゲノム全体を合成できるようになった! 左が通常の枯草菌。右は、シアノバクテリアをつなげた枯草菌。右はシアノバクテリアゲノムがつながっている分、細胞が長く伸びているのがわかる。 ──板谷教授は「合成生物学」に取り組まれ

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    it1127 2010/07/30
    第四の波の予感!
  • 環境こそが経済を最適化する〜公共財と限定合理性 | WIRED VISION

    環境こそが経済を最適化する〜公共財と限定合理性 2008年2月12日 経済・ビジネス社会 コメント: トラックバック (0) (これまでの 小島寛之の「環境と経済と幸福の関係」は こちら) ここのところずっと宇沢弘文の提唱する「社会的共通資の理論」をいろいろな角度から紹介して来た。今回は、その仕上げをしようと思う。 宇沢のいう「社会的共通資」とは、通常の消費財のように市民が好き勝手に価格取引をすることが許されないような財のことである。それは、その財が人間の生存権や基的人権などに深くかかわるものだからである。自然環境や社会インフラ、また、教育制度や医療制度などが該当する。このような財の生産と消費は、社会によって適切に管理されなければならない、と宇沢は主張する。 宇沢は、この「社会的共通資」と、いわゆる「公共財」との違いを強調している。ここでいう「公共財」とは、サミュエルソンによって最

  • 「個」の認識は人種的偏見を減らす:研究報告 | WIRED VISION

    前の記事 米大統領も着る? サブマシンガンにも耐えるオシャレな防弾スーツ 「個」の認識は人種的偏見を減らす:研究報告 2009年1月22日 Brandon Keim Photo Credit: VizCogLab/University of Victoria。なお、ニューストップページの画像は1880年代にドイツで出版された書籍から。現在パブリックドメイン 米国史上初のアフリカ系大統領の誕生と時を同じくして、人種的偏見を科学的に減少させられる可能性を示した研究が新たに発表された。 白人の被験者を対象に、よく似た黒人男性の顔を見分ける訓練を行なったところ、無意識の偏見を測定するその後のテストにおいて、被験者たちの人種的寛容度が向上したというのだ。 この実験はまだ予備的な段階で、追試も行なわれていない。条件の整った実験環境では偏見が減るという結果が出ても、現実の社会でどれだけの効果があるかは分

  • 「脳を増強する薬」合法化を主張する『Nature』論説(2) | WIRED VISION

    「脳を増強する薬」合法化を主張する『Nature』論説(2) 2008年12月15日 サイエンス・テクノロジー社会 コメント: トラックバック (0) Brandon Keim (1)から続く ただし、薬はすでに使われている、ともFarah教授は言う。この筋書きが何らかの形で現実になるのは避けられない。そして同氏によると、認識力の増強は悪だと宣言するだけでは解決にはならないという。われわれがすべきは、より良い薬を開発し、人々がなぜ使うかを理解し、代わりとなるものを広め、薬の害を最小限に抑えるための合理的な指針を作ることだ、というのだ。 Gazzaniga教授は、こうも指摘している。「誤用や乱用を恐れるがゆえに、年配者の記憶障害(もしくは若年者の認知障害)への効果を持つかもしれない薬に関する研究が阻害されてしまうかもしれない」 そうなったとしたらそれは、21世紀における「麻薬との戦い」から生

  • 身体が交替する錯覚:視覚の交換実験が示すもの | WIRED VISION

    身体が交替する錯覚:視覚の交換実験が示すもの 2008年12月 5日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Alexis Madrigal 別の人(またはマネキン)に取り付けたカメラの映像をストリーミング表示するゴーグルを装着した被験者は、カメラがつけられている方を自分の身体だと感じることがある、との研究結果を神経科学者が発表した。 しかもこれは、あやふやな、哲学的な意味だけではないのだという。被験者が体験したのは測定可能な生理学的変化だ、と論文には記されている。 オープンアクセス(無料公開)方式の学術誌『Public Library of Science One』に掲載された論文の執筆陣はこの研究について、未来の人間とロボットの協調にとって重要な意味を持つものとなる可能性を秘めたものだと述べている。さらにこの研究は、シンギュラリティー(技術的特異点)を過ぎたら自分

  • 「世界最長の昆虫」記録更新、英国自然史博物館が公開 | WIRED VISION

    「世界最長の昆虫」記録更新、英国自然史博物館が公開 2008年10月20日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Brian X. Chen Photo credit: AP ボルネオ島で採取された体長30センチを超えるナナフシが、「世界最長の昆虫」として認定された、と科学者たちが10月16日(米国時間)に発表した。 この標は、発見者であるマレーシアの博物学者、Datuk Chan Chew Lun氏の寄贈により、英国の自然史博物館で現在展示されている。 足を含めたこの標の全長は約56.7センチ、体長は約35.7センチで、これまで世界最長記録となっていたナナフシよりも体長が約2.9センチ長い。 世界記録を樹立したものを含め、この種のナナフシはこれまでに3匹しか発見されていない。発見場所はいずれもボルネオ島だ。 この種は、発見者である博物学者の名前にちなんで、「C

  • なんでもフラクタル

    第6回 なんでもフラクタル 2007年8月 3日 IT コメント: トラックバック (0) 写真の「ロマネスコ」というカリフラワーのように、全体と一部分がどこでも同じような形をしているものをフラクタル構造といいます。フラクタル構造は様々な面白い性質を持っており、比較的簡単に美しいCGを生成するといった応用も多いので、一時かなり話題になりました。 単純なフラクタル構造として、上図のように直線を三分割して折り曲げることを無限に繰り返してできるコッホ曲線というものが知られています。縮尺を大きくするたびに折り曲げを行なうことにすると、縮尺を3倍にすると長さは4倍、縮尺を9倍にすると長さは16倍...という具合に縮尺と長さは変化しますが、長さと縮尺の対数をとると、その比は常にlog(4)/log(3)=1.2618という一定の値になり、この値はフラクタル次元と呼ばれます。 両対数グラフ上にプロットし

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    it1127 2008/10/12
    おお、おもしろい、おもしろい!
  • Credit crisis visualized: 金融危機の視覚化 | WIRED VISION

    Credit crisis visualized: 金融危機の視覚化 2008年10月 1日 経済・ビジネスデザイン コメント: トラックバック (0) アメリカで起こったサブプライム問題。それを発端とした信用貸しの破綻。アメリカの金融危機は、今や世界中に知れ渡っています。そして、現在も、この何十年に一度の危機を打開するため、金融安定化法案の法制化が進められているというニュースが流れています。 この金融破綻を視覚化したインフォメーショングラフィクスをinformation aestheticsのCredit crisis visualizedという記事が紹介しています。 A Year of Heavy Losses -nytimes.com- この一年で、各企業の市場での資総額がいかに変わったかを視覚化しています。今回の立役者たちは、軒並み左から右へと移動していますね。 How a

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    it1127 2008/10/06
    おもしろい!というか感心する!
  • 12歳の少年、画期的な3次元型太陽電池を考案:紫外線も吸収可能 | WIRED VISION

    12歳の少年、画期的な3次元型太陽電池を考案:紫外線も吸収可能 2008年9月19日 環境 コメント: トラックバック (0) Chris Radcliff オレゴン州ポートランドに住む7年生[日の中学1年生にあたる]のWilliam Yuan君が、可視光線だけでなく紫外線も吸収する3次元構造の太陽電池を考案した。 紫外線と可視光線の両方に対応すれば、発電効率が大きく向上する可能性がある。William君は、このプロジェクトによって2万5000ドルの奨学金を獲得し、その授与式のために米国議会図書館に招待された。 この奨学金は、通常は大学院生レベルの研究に対して与えられるものだ。[『Beaverton Valley Times』紙の記事によると、この奨学金はDavidson Institute for Talent Developmentという団体の主催によるもので、今年の受賞者は全部で2

  • 「人工生命」を作る研究(1):自己複製する原始細胞モデル(動画) | WIRED VISION

    「人工生命」を作る研究(1):自己複製する原始細胞モデル(動画) 2008年9月10日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Alexis Madrigal 原始細胞のモデル Photo: Janet Iwasa 生物学者と化学者の研究チームが、生きていない物質に生命をもたらす局面に近づきつつある。 といっても、フランケンシュタインのようなものではない。ハーバード大学医学部のJack Szostak教授(分子生物学)が率いる研究室では、ほとんど生命と呼べるような単純な細胞モデルを作成中だ。 Szostak教授が作成している原始細胞は、脂肪の分子を基にしたもので、この分子は、複製のためのソースコードが含まれる核酸の断片を取り込むことができる。太陽や化学反応から得られる外部エネルギーを利用する過程と組み合わせることによって、これらの分子から、生命の条件を満たすような

  • 東大の研究チーム、集束超音波で「見えない物体」の感触を実現(動画) | WIRED VISION

    東大の研究チーム、集束超音波で「見えない物体」の感触を実現(動画) 2008年9月 5日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Brian X. Chen 日人の研究者たちが、目には見えないが、触れたり、コントロールすることのできる物体を作り出す技術を開発した。 東京大学の研究者[情報理工学研究科の篠田裕之准教授や岩貴之研究員ら]によって考案されたこのシステムは、複数の超音波を操作して焦点を作り出すことで、人間の手が「物体」を感じられるようにする。 また、手の位置を追跡するカメラを使用し、手の周囲で焦点を移動させることで、バーチャルな物体の表面をトレースできるようにする。 研究者たちによると、この技術をビデオゲームに応用することで、ゲーマーたちはコントローラーやジョイスティックなどを購入する必要がなくなるかもしれないという。それは素晴らしい! モニターを処分し、

    it1127
    it1127 2008/09/06
    いろいろ使えそう!http://tinyurl.com/5vjxjkを読んで以来、触感インターフェースに興味があったけど、忘れてたw
  • 「ほとんど死んでいる」生物、海底地下の「古細菌」 | WIRED VISION

    「ほとんど死んでいる」生物、海底地下の「古細菌」 2008年8月 5日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (1) Alexis Madrigal [ペルー沖にある海底]掘削地点『1229』のクローズアップ写真。 Photo Credit: Ocean Drilling Program 海底の地下深くには、原始的な微生物の巨大なコロニーが存在する。 まるで単細胞のゾンビのようなこの微生物たちはエネルギーをほとんど消費しないため、「生きている」というより「死んでいない」と言ったほうが的確かもしれない。 だが研究者たちは、これらの種が他の惑星に棲む生物に似ているかもしれないと考えている。地球上でも、こうした微生物は全生物量の実に10%を占める可能性があるという。 このように主張する研究論文の主執筆者で、ペンシルベニア州立大学に所属するChristopher House教授(地

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    it1127 2008/08/06
    細菌の惑星、
  • 太陽光と水を「燃料」に変換:安価な触媒で | WIRED VISION

    太陽光と水を「燃料」に変換:安価な触媒で 2008年8月 1日 環境 コメント: トラックバック (0) Alexis Madrigal 太陽エネルギーを使って水を分離できる新しい触媒が発見された。 これは、Daniel Nocera教授(化学)をはじめとするマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが7月31日(米国時間)に『Science』誌に発表したもので、この触媒を安価な光起電性の太陽電池パネルと組み合わせることで、水を利用して太陽光から作り出したエネルギーを蓄える、安価でシンプルなシステムを作り出せるという[MITのリリースはこちら]。 この研究によって、Nocera教授らは、化石燃料への依存から脱却するための長い道のりを阻む、大きな障害を取り除くことに成功したのかもしれない。多くの再生可能なエネルギー源には供給が安定しないという問題点があるが、今回の発見によりその不安定さが

  • 『YouTube』を持つGoogleは、『Google Video』をなぜ閉鎖しないのか | WIRED VISION

    『YouTube』を持つGoogleは、『Google Video』をなぜ閉鎖しないのか 2008年7月29日 経済・ビジネス コメント: トラックバック (0) Betsy Schiffman 米Google社がオンライン動画市場を支配していることは、誰もが認める事実だ。米comScore社の調査によると、Google社の市場シェアは約34%にのぼる。一方、同業他社は、市場2位の米Fox Interactive Media社でさえ、シェアはわずか6%ほどだ。 もっとも、Google社が市場で有する優位性の大半は『YouTube』の買収によって獲得したものだ。実際、Google社がYouTubeとは別ブランドの動画サイト『Google Video』を持っていることに気付いてさえいない米国人は多い。 「人々の頭にパッと思い浮かぶ唯一の動画サイトはYouTubeだ」と、市場調査会社の米Ipso

  • 肥料価格高騰と窒素肥料汚染を同時に解決するには? | WIRED VISION

    肥料価格高騰と窒素肥料汚染を同時に解決するには? 2008年7月15日 コメント: トラックバック (1) 肥料価格が上がっているそうだ。ワイアードビジョンの記事によると、窒素肥料の原料であるアンモニアの価格は、この10年で3倍になったという。生産に多くのエネルギーが必要なため、エネルギー価格上昇の影響を受けているらしい。このままでは料不足がさらに深刻化する、という記事だ。 僕は有機農法を実践しているので化学肥料は買ったことが無いが、有機肥料も高騰して困っている。以前は20キロ500円の時代もあった油粕が、最近は1200円と、アンモニア並みに値上がりしている。肥料価格の引き下げは大賛成だ。 窒素肥料の生産には、世界のエネルギーの1.5%が使われているという。生産に必要なエネルギーを引き下げることで、肥料価格を引き下げ、温暖化防止にも貢献できるかもしれない。その一方で、やはりワイアードビジ

  • 肥料価格高騰と、新しい合成法の研究 | WIRED VISION

    肥料価格高騰と、新しい合成法の研究 2008年7月 9日 環境 コメント: トラックバック (0) Alexis Madrigal ルイジアナ州北部の牧草地に、鶏糞肥料を散布するトラック。養鶏業者は、ニワトリが出す糞の山を、安価な代替肥料として農業従事者に提供する。 Photo: Bob Nichols/USDA Natural Resources Conservation Service 世界的に広まる糧不足や、米国での農業生産高の減少にもかかわらず、農作物の生産において重要な部分を担う肥料には、これまでほとんど注意が向けられていなかった。 工業的に製造される肥料は、過去30年間にわたる農業生産性の大幅な向上――いわゆる「グリーン革命」――をもたらした。しかし、肥料製造は世界で使用されるエネルギーのおよそ1.5%を消費しており、それに伴って、温室効果ガスである二酸化炭素を大量に生み出

  • メタンハイドレートの二面性:「新エネルギー」+「温暖化を激化させる脅威」 | WIRED VISION

    メタンハイドレートの二面性:「新エネルギー」+「温暖化を激化させる脅威」 2008年6月 4日 環境 コメント: トラックバック (0) Eliza Strickland クラスレートの分布を示す世界地図。 Courtesy U.S. Geological Survey 深海底や北極圏の永久凍土に埋蔵されているメタンは、地球温暖化の暴走を招く危険がある。しかし同時に、大量のエネルギー供給源となる可能性を秘めてもいることから、エネルギー企業の関心を集めている。 米国、日、インドといったエネルギーを求める国々は最近、不思議な形の天然ガスであるメタンハイドレートに大きく注目している。メタンハイドレートは世界中の海で発見されており、海底の地下で、氷のような構造にガスが閉じ込められている。北極圏の永久凍土の下でも見つかっている。 『Nature』誌の5月29日号に掲載された論文[Nature Vo

  • 太陽エネルギーで水から直接水素を作る新技術、実用化目前 | WIRED VISION

    太陽エネルギーで水から直接水素を作る新技術、実用化目前 2004年12月 9日 コメント: トラックバック (0) John Gartner 2004年12月09日 太陽電池はもう古い。太陽光を利用する最新の技術は、ナノ物質を触媒として、光のエネルギーで水から直接水素を取り出すというものだ。 英ハイドロジェン・ソーラー社(サリー州ギルフォード)と米アルテア・ナノテクノロジーズ社は、太陽光を取り込み、そのエネルギーで水の分子を水素と酸素に分解する水素生成システムを構築している。現在は、ラスベガスの燃料補給所で水素燃料を供給するというプロジェクトに取り組んでいる。 ハイドロジェン・ソーラー社のデビッド・オーティ最高経営責任者(CEO)によると、同社の『タンデム・セル(写真)』技術は、2層の光触媒セルを使用して、紫外線を含むあらゆるスペクトルからエネルギーを取り込むという。光子が半導体物質と相互

  • 深海の超好熱古細菌が作る、未来の水素社会 (1) | WIRED VISION

    深海の超好熱古細菌が作る、未来の水素社会 (1) 2008年5月23日 環境 コメント: トラックバック (1) 1/4 (これまでの 山路達也の「エコ技術者に訊く」はこちら) 排気ガスを出さずに走る燃料電池自動車、各家庭に設置された発電装置--。そうした水素社会のビジョンは数年前に比べて大幅にトーンダウンした。理由の一つは、安価な水素生産がすぐには実現できないとわかってきたためだ。だが、水素の大量生産を目指す研究は今でも世界中で続いている。中でも有望といわれるのが、深海の古細菌から取り出した酵素を使った水素生産だ。京都大学大学院 農学研究科の左子芳彦教授に、研究の現状をうかがった。 深海熱水噴出孔に展開する驚異の生態系 ──数年前には、水素をエネルギー源として用いる水素社会のビジョンがマスメディアを賑わしましたが、現在ではかなりトーンダウンしています。既存の水素生産技術にはどのような問題