東京メトロ東西線の車内に表示される停車駅の案内。視覚障害がある人たちは見られないため、降りる時は車内アナウンスに頼っている=東京都千代田区で2021年6月23日、春増翔太撮影 新型コロナウイルスの感染防止のため、電車は窓を開けて走るのが当たり前になった。ところが、その換気策が視覚障害者に不便を生んでいる。走行音が響き車内アナウンスが聞こえづらくなっているのだ。「降りる駅か分からなくなり、乗り過ごしてしまった」というケースも出ている。命に関わる事故につながる危険性もあり改善を訴えている。【春増翔太、五十嵐朋子】 視覚障害者が電車を利用する時、「音」が頼りだ。都心を東西に横断する東京メトロ東西線で西向き(中野駅方向)の電車に乗ると、早稲田―高田馬場駅間に線路が交差する「切り替えポイント」があるという。