宗教的・儀式的な空間を通じて降臨する「神」とその止揚の果てに――デュラララ!! #23 「千錯万綜」 » だい亜りーこれはとても面白かった。 というのも、今まで脈々と地を這うように伝ってきた色の三原色の”カラー”を巡る文脈が、千錯万綜の果てに一つに繋がったからでした。 “見えるもの”が描写されることで、逆に”見えないもの”が繋ぎ合わさった無色透明なイメージが浮かび上がる。 それでは、”脱色”によって色の三原色それぞれに当てはめられ区別されてきた観念が一つの役割から解き放たれ、混色を経て描かれた新しい像を、順を追ってみていくとともに、臨也の云う〈神〉が顕現しようとしている瞬間に迫っていくことにしましょう。 デュラララ!!×8 (電撃文庫) 成田 良悟 アスキーメディアワークス 2010-06-10 [ Amazonで購入する ] ／ [ bk1で購入する ] 〈青〉・〈黄〉・〈赤〉の色の三原色が意味するもの ――あるいはその”脱色” ここでひとまず、この『デュラララ!!』という作品で意識的に用いられてい
