素晴らしい……。情感たっぷりに幼馴染が一人の「女」に変貌を遂げるまでが語られるエピソード。それだけでなく、衣を脱ぐという描写と相反するように、異なる二人の影が一人の人物に覆いかぶさるといった描写も見受けられ、そして再び衣が剥がれ落ちることでその下にあった本当の像が姿を現した、ともいえるお話でありました。 様々な形で比較され、対照される人物たちの頁を、まずはそれぞれの観点からみていくことにしましょう。 まず目をひいたのがOP明け、はるかがテニスウェアのスカートを脱ぎさってその下からスパッツを穿いた彼女の下半身が明らかになる、というショットでした。 このショットのどこに目をひかれたのかというと、これが紛れもなく冬弥の視線によって射抜かれていたものであるということ。この視線ショットはあまりにも性的すぎる。彼女を《女神》とはみていなかった冬弥の、けれどその性的な視線にとまどいを覚えつつ、もしかする