DeNAとGoodpatchが合同で運営する「UI Crunch」から、若手デザイナーのためのコミュニティの発展を目的として誕生した「UI Crunch Under25」。第一回のイベントが渋谷ヒカリエで開催された。その基調講演でDeNA会長・南場智子氏は、「これからのデザインとビジネスの関係」をテーマに講演。 何かの才能を持っている人や、ものをクリエイトできる人に対して、すごくコンプレックスを持っているという南場智子氏。なぜ今、デザインが大事なのか?その理由を、自らの失敗談とDeNAの事業戦略を交えながら語ってくれた。 ▲株式会社ディー・エヌ・エー 取締役会長 南場 智子氏 1986年、マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得し、96年、マッキンゼーでパートナー(役員)に就任。99年に同社を退社して株式会社ディー・エヌ・エーを設立、代表取締役社長
今年5月、俳優の今井雅之さんが大腸ガンで、「今いくよ・くるよ」の今いくよさんが胃ガンで亡くなった。さらに9月には、54歳という若さで女優の川島なお美さんが胆管がんで死去。その後、元女子プロレスラーでタレントの北斗晶さんも乳ガンであることを告白した。 日本人にとって「ガン」は、誰にとっても決して他人事ではない。今、日本では、2人に1人がガンにかかり、3人に1人がガンで亡くなっているという現状がある。 一方で、国立がん研究センターの予防研究グループが発表した「ガン発生とガン死の要因のうち、予防可能であったものの割合」によると、日本で発生したガンのうち、男性では半分以上(ガン発生の58%、ガン死の57%)、女性でも約3分の1(ガン発生の28%、ガン死の30%)が予防可能だったとされている。発症の多いガンだが、実は、その半数近くが予防できることもまた事実だ。 ここで、もうひとつデータを見てみよう。
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