ネットワークワームの「EternalRocks」は、NSAのツールを長期的に悪用し、感染マシンを攻撃の発射台として利用する意図をもつ。 世界中で猛威を振るったランサムウェアの「WannaCry」。しかしこの攻撃と前後して、同じ米国家安全保障局(NSA)のハッキングツールを使った別のマルウェアの出現が報告されている。WannaCry以上の大規模攻撃を予想する見方もある。 セキュリティ企業Heimdal Securityのブログや、クロアチアのセキュリティ研究者がGitHubで公開した情報によると、「EternalRocks」(別名BlueDoom)と呼ばれるマルウェアは5月上旬に出現が確認された。自己増殖機能を持つネットワークワームで、WannaCryにも悪用された「EternalBlue」をはじめ、NSAから流出したSMBの脆弱(ぜいじゃく)性悪用ツール7種類を組み合わせて使っているという