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ブックマーク / book.asahi.com (78)

  • 天空の沈黙 音楽とは何か - 著者 ヴァレリー・アファナシエフ、田村恵子 - BOOK asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

  • 「僕のお父さんは東電の社員です」書評 根源を掘り起こす小学生の問いかけ|好書好日

    僕のお父さんは東電の社員です 小中学生たちの白熱議論!3・11と働くことの意味 著者:毎日小学生新聞 出版社:現代書館 ジャンル:社会・時事・政治・行政 「僕のお父さんは東電の社員です」―小中学生たちの白熱議論! 3・11と働くことの意味 [編]毎日小学生新聞 [著]森達也 「突然ですが、僕のお父さんは東電の社員です。」 そんな書き出しの手紙が、毎日小学生新聞の編集部に届いた。送り主は小学6年生のゆうだい君。彼は、元毎日新聞論説委員の北村龍行が書いた「東電は人々のことを考えているか」という文章に反論し、「読んでみて、無責任だ、と思いました」と綴(つづ)った。 ゆうだい君は言う。原発を造ったのは、確かに東電である。しかし、そのきっかけをつくったのは「みんな」ではないのか。この「みんな」には、自分も、あなたも含まれる。だから、東電だけのせいにするのは、無責任なのではないか。原発は「夜遅くまでス

    「僕のお父さんは東電の社員です」書評 根源を掘り起こす小学生の問いかけ|好書好日
  • 「遺体―震災、津波の果てに」書評 死認める覚悟なくして復興なし|好書好日

    遺体―震災、津波の果てに [著]石井光太 あの大震災から9カ月たった。政府は「復興庁」を計画し、被災地でも復興への努力が重ねられている。だが、津波に襲われた海岸部では、今でも行方不明者の遺体捜索が行われているのが現状だ。 災害現場に重くのしかかってくるのは、通常では考えられないほど大量の遺体の処遇という問題である。遺体の身元確認、死者の尊厳をおかさない安置の方法、そして葬り方まで、想像を絶する事態が待ち受けていた。著者は災害発生直後に岩手県釜石市に入り、その現場をつぶさに追った。書は、あまり触れられることのなかった災害と遺体の現実を語ったルポルタージュである。 人の死は、遺体という物言わぬ証拠を突きつけられることによりにわかに現実味を増す。それがたとえ他人の死であるとしても、悲しみとやりきれなさにとらわれるのは人の常だろう。しかし、時間とともに着実に変化してゆく数多くの遺体の前でたたずん

    「遺体―震災、津波の果てに」書評 死認める覚悟なくして復興なし|好書好日
    ivory_rene
    ivory_rene 2011/12/24
    3.11後の岩手県釜石市に入り取材したルポ『遺体』の書評。
  • エマニュエル・トッド「アラブ革命はなぜ起きたか」書評 普遍へ文明が接近する過渡期|好書好日

    アラブ革命はなぜ起きたか デモグラフィーとデモクラシー 著者:エマニュエル・トッド 出版社:藤原書店 ジャンル:社会・時事・政治・行政 アラブ革命はなぜ起きたか―デモグラフィーとデモクラシー [著]エマニュエル・トッド [訳]石崎晴己 大学に入学したての頃、文化人類学者、米山俊直の講義を聴いて目を見開かされた。人間のあり方は環境からの制約と、その中で発生した文化的な仕組みによって規定されている。受験勉強で乾ききった心に、世界の新しい見方は湧水(ゆうすい)のようにしみわたった。それは今にして思えば梅棹忠夫に代表される京都学派の流れをくんだものだった。 ソ連崩壊、米国衰退を予言していたとして世評に名高いトッドの著作をその大部さゆえに読むことができないでいた。彼のインタビューで構成されたこのハンディなは、私を含め門外漢の読者にとって格好の入門書である。 彼の基礎は普遍主義にある。人間は自由と平

    エマニュエル・トッド「アラブ革命はなぜ起きたか」書評 普遍へ文明が接近する過渡期|好書好日
    ivory_rene
    ivory_rene 2011/12/13
    総合学習、とも関連
  • アシア・ジェバール「墓のない女」書評 「ゲリラの母」の生涯|好書好日

    墓のない女 [著]アシア・ジェバール [訳]持田明子 アルジェリアがフランスから1962年、独立を果たすまでには激しい闘いがあった。「ゲリラの母」と呼ばれたアルジェリア女性ズリハの生涯を、70年代半ばに女性の映像作家がたどる設定。裕福な農家に生まれて開明的な父のもとで教育を受け、ベールなしで街を歩く強い性格。3度の結婚で4人の子どもを持つが、独立運動に身を投じて殺された3人目の夫の遺志を継ぎ、女たちのネットワークをつくって闘争を支援、自らも若いゲリラたちと基地にこもった。フランス軍に虐殺されたとみられるが、遺体も見つからない。2人の娘や義妹、親しい友人たちと、ズリハ自身のモノローグが重層的に一人の女性と時代、社会を物語っていく。 ◇ 藤原書店・2730円

    アシア・ジェバール「墓のない女」書評 「ゲリラの母」の生涯|好書好日
  • 「人と動物、駆け引きの民族誌」書評 過剰な捕食諫める伝承の深み|好書好日

    人と動物、駆け引きの民族誌 [編著]奥野克巳 人間と動物との関わりは、「狩る者」と「狩られる物」との関係から家畜化を経て、現代は愛玩動物に転じた。もっとも近代医学は実験動物としても利用してきた。 人類史のこのサイクルの中で、愛玩動物はともかくとして、一貫しているのは〈殺してべる〉という行為である。書はこの関わりに「駆け引き」という語を挟んで文化人類学、あるいは民俗学的な分析を試みている。気鋭の研究者7人が、それぞれの専門分野の視点で現代の研究レベルを紹介するのだが、今なお狩猟で動物をする民族、自分たちの祭礼のために供犠となる動物(なぜか牛が多いのだが)への敬意、さらには特別な儀式を行い神の意味をもたせて決して殺さない飼育習慣など、南アジア、東アフリカ中国・新疆ウイグル自治区、エチオピアなどの種族の関わりを、語り続ける。 過剰な捕を諫(いさ)め、神と崇(あが)める民話や伝承の深みに

    「人と動物、駆け引きの民族誌」書評 過剰な捕食諫める伝承の深み|好書好日
    ivory_rene
    ivory_rene 2011/12/13
    ちちうえ
  • 『「方言コスプレ」の時代』書評 方言は土地固有じゃおまへん|好書好日

    「方言コスプレ」の時代―ニセ関西弁から龍馬語まで [著]田中ゆかり 「ひったくり許しまへん」。11月20日付紙(大阪社版)の京都市内ニュース面に、こんな見出しが躍っていた。京都市のひったくり発生件数が全国ワースト2という記事だが、驚いたのは中身よりこの見出し。いやぁ、京都育ちのうちかてこんな古くさい言葉使わしまへんぇ。って、使うてるがな。 これが、今や全国区になった方言コスプレの一見である。この京都方言は私のような中高年でもほとんど使わないが、他地方の人に「いかにも京都らしい」感じをわかりやすく伝える。日常的に京都方言を使用している私が、「いかにも」な方言でコスプレしているのだ。著者の表現によれば、「リアル方言由来の『土地』との結びつきをもつヴァーチャル方言」ということになる。 またこれは、自分でボケてツッコむ「お笑い」系の方言として周知される、ヴァーチャルな関西方言ということもでき

    『「方言コスプレ」の時代』書評 方言は土地固有じゃおまへん|好書好日
  • インタビュー : 絆描き、震災後に新たな光 大沢在昌さん『絆回廊』 - 加藤修 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    作家・大沢在昌さんの『絆回廊 新宿鮫Ⅹ』(光文社)が人気を集めている。外国人犯罪や海外の害虫など新たな犯罪や事件のかたちに迫り、未来を予見するとも言われた「新宿鮫」シリーズの最新刊で、警察や暴力団を組織として描いた前作から一転、人間を描くハードボイルドの原点に戻った作品だ。 大沢さん自ら「今回は直球ど真ん中」という作品は、主人公の新宿署の刑事・鮫島を中心に、困難な状況を突破しようとする人間たちの絆を見つめている。一人ひとりが自分の責任で生き抜かなければならない震災後の状況のなかで「鮫」は新たな光を帯びる。 「オレの小説の書き方は震災の前後で変わってはいない。ただ、前作の『狼花』で組織としての警察や暴力団を書ききったと思ったので、今回はもう一度原点復帰で人を描きたくなった。連載は震災前からだったけれど、単行を出すときに『絆』がこんなに注目されることばになっているとは思わなかった」 大沢さん

    インタビュー : 絆描き、震災後に新たな光 大沢在昌さん『絆回廊』 - 加藤修 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    ivory_rene
    ivory_rene 2011/11/13
    電子書籍についての言及
  • 「日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか」書評 「まね」から文化は生まれるのに|好書好日

    の著作権はなぜこんなに厳しいのか [著]山田奨治 『計画と無計画のあいだ』というが出るそうな。ひょっとして拙著『生物と無生物のあいだ』のパクリではないか。しかし私はどうすることもできない。書名は、著作権で保護される著作物には当たらないから。一方、昔、♪夜と朝のあいだに、一人の私……♪なんて曲もあったなあ、などとつらつら全文書き写せば、たちまち著作権料を払わねばならなくなる。歌詞は立派な著作物(ちなみに、なかにし礼・作)。著作権侵害は、個人なら最高で「十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金」(法人ならなんと三億円)。単なる窃盗罪が、五十万円以下であることに対し遥(はる)かに重い。 なぜそんなことになっているのか。文では、厳罰化に関わっているのはごく限られた人たちであることが明らかにされていく。読みどころは、審議会議事録をもとに、実名で発言者の議論を追って、出版・音楽・映像など諸団体が

    「日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか」書評 「まね」から文化は生まれるのに|好書好日
  • 「時間はだれも待ってくれない―21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集」書評 現実と非現実の曖昧な境界で|好書好日

    時間はだれも待ってくれない 21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集 著者:高野 史緒 出版社:東京創元社 ジャンル:小説・文学 時間はだれも待ってくれない―21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集 [編]高野史緒 チェコの首都、プラハに数日滞在した折、ある日研究者に「東欧」ということばを漏らしたところ、すぐさまこう遮られた。「いや、私たちは中欧と呼んでいます」。ベルリンの壁が崩壊し、東西冷戦が終結した現在、ソ連の衛星国として社会主義体制を敷いていた国々は、もう「東側」ではないのだ。 しかし、そうした歴史の中で育まれた文学は、西欧とは異なる独特の雰囲気をまとっている。カフカ、チャペック、スタニスワフ・レム、と名前を挙げてみれば、なるほどと思う方が多いのではないか。その特徴の一つに、日常生活の中に超越的存在や不条理な出来事が何の前触れもなく立ち現れる、という点がある。 知らぬ間に過去の街に迷い

    「時間はだれも待ってくれない―21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集」書評 現実と非現実の曖昧な境界で|好書好日
    ivory_rene
    ivory_rene 2011/11/01
    高野史緒がこんなことも。
  • 本の記事 : 平野啓一郎の「1冊」はボードレール、78人のおすすめ本展示 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    作家やデザイナーなど78人の識者が自身の「に対する考え」を託すことができる蔵書を1冊選び、そのとエッセーを展示したイベント「TAKEO PAPER SHOW 2011」が、東京・神田錦町の「竹尾 見店」で開催されている。展示は11月4日(金)まで。 このイベントは、紙の専門商社「竹尾」が年に1度行っている紙の展示会で、今年は4月に予定されていた。しかし、東日大震災で協賛の製紙会社が被災したこともあり、内容を練り直して10月20日から開催した。 天野祐吉氏が選んだは、佐藤可士和氏との共著『可士和式』。古いフランス式の装丁で、の紙の上がきれいに裁断されてない。「ボワボワした感じになっているところが暖かみがあっていい」と、エッセーにつづる。 クラフト・エヴィング商會が選んだのは、新潮文庫の『変身』(カフカ)。時代ごとに装丁や価格が微妙に変化した、27冊の『変身』を並べた。「カタロ

    本の記事 : 平野啓一郎の「1冊」はボードレール、78人のおすすめ本展示 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    ivory_rene
    ivory_rene 2011/10/31
    78人の識者が自身の「本に対する考え」を託すことができる蔵書を1冊選び、その本とエッセーを展示したイベント「TAKEO PAPER SHOW 2011」
  • 「記憶を和解のために―第二世代に託されたホロコーストの遺産」書評 親を襲った殺戮、魂の葛藤の軌跡|好書好日

    記憶を和解のために 第二世代に託されたホロコーストの遺産 著者:エヴァ・ホフマン 出版社:みすず書房 ジャンル:歴史・地理・民俗 記憶を和解のために―第二世代に託されたホロコーストの遺産 [著]エヴァ・ホフマン ホロコースト(ショア)の闇の中で産声をあげ、母親の乳をすするようにその恐怖と悲しみ、いたみの体験を体内に取り入れた子どもたちはどうなるだろうか。おそらく親たちのトラウマと同化しようとするか、あるいは親の愛情を忌避するか、そうでなければアパシー(無感動・無関心)に陥るかもしれない。書は、そうしたホロコースト「第二世代」の葛藤の軌跡を綴(つづ)った魂の現象学とも言える遍歴の書だ。 彼ら第二世代にとって最大の不条理は、親たちを襲ったホロコーストという恐るべき殺戮(さつりく)が、直接的な体験としてではなく、過剰な意味、いわば寓話(ぐうわ)として与えられていることにある。この意味で彼らにと

    「記憶を和解のために―第二世代に託されたホロコーストの遺産」書評 親を襲った殺戮、魂の葛藤の軌跡|好書好日
  • 「モラルのある人は、そんなことはしない」書評 生命操作の技術をどう考える|好書好日

    モラルのある人は、そんなことはしない 科学の進歩と倫理のはざま 著者:アクセル・カーン 出版社:トランスビュー ジャンル:医学 モラルのある人は、そんなことはしない―科学の進歩と倫理のはざま [著]アクセル・カーン カズオ・イシグロ原作の映画「わたしを離さないで」の切ないシーンがよみがえった。クローン技術で臓器提供のためだけに生まれてきた少年少女の物語だ。 この想定こそ荒唐無稽に思えても、きょうだいへの移植を目的にこどもをつくることを認めるかどうか、そんな議論は現実に起きている。 生殖補助医療や臓器移植、遺伝子操作と、生命を操作する技術が急速に進む。私たちはどう考えればよいのか。 フランスの著名な遺伝学者である著者が多くの具体例をもとに思索をめぐらす。その根底にあるのは「他者の尊重」という原則だ。 表題は子ども心に刻み込まれた、教育者だった父の言葉「良い子はそんなことを言ってはいけない」に

    「モラルのある人は、そんなことはしない」書評 生命操作の技術をどう考える|好書好日
  • 「江戸尾張文人交流録」書評 江戸の出版ジャーナリズム|好書好日

    江戸尾張文人交流録 芭蕉・宣長・馬琴・北斎・一九 (ゆまに学芸選書ULULA) 著者:青木 健 出版社:ゆまに書房 ジャンル:詩歌 江戸尾張文人交流録—芭蕉・宣長・馬琴・北斎・一九 [著]青木健 松尾芭蕉が名古屋の門人たちと歌仙「冬の日」の興行をしたのは1684年。俳諧の新潮流である「蕉風(しょうふう)」発祥の地の石碑が市内にあるそうだ。書に登場する文人たちは、京都に起こり、江戸、名古屋へと波及した出版ジャーナリズムを舞台とした点が、決定的に新しいと著者はいう。芭蕉真筆の懐紙を店に掲げて精神的支柱とした風月堂、37年がかりで『古事記伝』44冊を出し、「北斎漫画」の初編も手がけた永楽屋、滝沢馬琴に広告文を書いてもらった貸屋大惣……名古屋の代表的な大店(おおだな)と文人たちのつながりを織っていくと、江戸期の文化状況が従来とは違う照明を浴びて浮かび上がってくる。 ◇ ゆまに書房・1890円

    「江戸尾張文人交流録」書評 江戸の出版ジャーナリズム|好書好日
  • 「3・11の未来 日本・SF・創造力」書評 戦後日本SFの総点検|好書好日

    3・11の未来 日・SF・創造力 [監修]笠井潔、巽孝之 科学を視野に入れながら、想像力の限りを尽くし、ありえるはずの未来や大災禍を描いてきた日のSF作家にとって、東日大震災の被害は簡単に「想定外」とは、語れない。小松左京が震災後に書いた「3・11以降の未来へ」を序文に掲げる書は、日を代表する多くのSF作家や評論家の座談会や文章で、この問題に真正面から向き合っている。 それは、戦後日SFの総点検であり、また、原子力の明るい未来をうたう「鉄腕アトム」と水爆実験でよみがえった「ゴジラ」の双方を愛した被爆国の戦後の優れた検証にもなっている。今、問われるのは、SF作家のみならず、我々の「想像力」のあり方ではないか。 ◇ 作品社・1890円

    「3・11の未来 日本・SF・創造力」書評 戦後日本SFの総点検|好書好日
  • 朝日新聞書評

    朝日新聞で毎週土曜朝刊に掲載している読書面。 今週掲載予定の書籍を先行チェックできます。 更新は毎週月曜日!

    朝日新聞書評
  • 【レビュー・書評】ガロア 天才数学者の生涯 [著]加藤文元 - 新書の小径 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    ガロア 天才数学者の生涯 [著]加藤文元[評者]青木るえか[掲載]週刊朝日2011年2月25日号著者:加藤 文元  出版社:中央公論新社 価格:¥ 882 ■BL的妄想をかきたててくれる なんか有名ですよね、『ガロア』。 数学の天才で若くして決闘で死んだ、という話はやたら知られている。顔はよくわからないが、悪くなさそう。ボーイズラブ小説の登場人物みたいでドキドキさせられる。しかしBL小説の登場人物の職業や家柄がやたら凝ってるのに読んでもまったく実態がわからない(20代で巨大コンツェルンCEOなのに、美少年と恋愛というような)のと同様、ガロアの数学上の業績もまったくわからない。いや、知ろうとしないこっちが悪いんだが、BL小説的なカラッポの印象が強いのだ、ガロア。 なのでこのを見つけた時は「これを待っていた! 遅すぎた発刊だ!」と喜んだ。期待に違わず、最初のほうは「巻を措く能わず」で、という

  • asahi.com(朝日新聞社):江戸戯作4千作を移譲 専修大図書館へ - ひと・流行・話題 - BOOK

    江戸戯作4千作を移譲 専修大図書館へ2009年11月12日 江戸後期の庶民の娯楽読み物だった戯作(げさく)のコレクションが、専修大学図書館(川崎市多摩区)に移譲された。約4千作、計3万5千冊で、国立国会図書館の収蔵数に匹敵するという。集めたのは市井の個人、東京の会社員向井信夫さん(故人)だった。 ◇ 「向井コレクション」には、98巻106冊の「南総里見八犬伝」(曲亭馬琴)や38編160巻の「偐(にせ)紫田舎源氏」(柳亭種彦)など、江戸の人気作家の作品が集まっている。驚くのは、多色刷りで趣向を凝らした華やかなものが多いことだ。 向井さんは1916年、東京生まれ。商業学校を出て、中国・北京の交通会社に就職。シベリア抑留を経て引きあげ、47年に大日図書に入社。戯作の収集は、そのころ始まったらしい。印刷物なので比較的数が残っており、当時はまだ購入しやすかったようだ。 向井さんは93年に亡くなるま