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ブックマーク / book.asahi.com (78)

  • 蟹ブックス(東京) カリスマ書店員が高円寺で再出発。背負わず、垢抜けず、地道に本と生きていく|好書好日

    担当編集・Yが戻ってきた。 海外の研究所に期間限定で移籍していたが、帰国して再び担当になった。進捗報告も兼ねたお久しぶり会をしていた時に、SAKANA BOOKS に取材に行ったと話した。 「イカブックスとかタコブックスとかもあるのかな」 おそらく勢いで聞いてきたのだろう。しかし私は知っていた。店舗を持たない書店の「いか文庫」と、タコが名産の兵庫県明石市図書館で繰り広げられている、を介して市民が自分自身を紹介する「たこ文庫」があることを。そして高円寺には、蟹ブックスがあることも。 2階いちばん奥の窓に小さく「」とあるのがお分かりいただけるだろうか。 クラファンが目標額の5倍に 蟹ブックスはクラウドファンディングに目標金額の約5倍が集まるなど、オープン前から何かと話題になっていた。その理由は、花田菜々子さんがオーナーだからだ。 花田さんといえば、ヴィレッジヴァンガードと二子玉川蔦屋家電

    蟹ブックス(東京) カリスマ書店員が高円寺で再出発。背負わず、垢抜けず、地道に本と生きていく|好書好日
  • twililight(東京) 「余計なもの」こそ日々を明るくしてくれる|好書好日

    理由はないけれど「この人のオススメは信じられる」という対象は、誰にでもいると思う。出版レーベルのサウダージ・ブックスのアサノタカオさんは、私にとってのそんな一人だ。アサノさんが編集した山尾三省の詩集『火を焚きなさい』(野草社/新泉社)を読んで、山尾が過ごした屋久島に行きたくなった。2018年12月に足を運んだのだが、その時に書泉フローラという屋を訪ね、拙著『離島の屋』で紹介した。2019年7月に閉店したフローラの店主だった川崎幹雄さんと君子さんとは、今も大事な縁でつながっている。 まさにマイ・インフルエンサーであるアサノさんが先日、SNSで東京・三軒茶屋の屋&ギャラリー&カフェのtwililightを紹介していた。えっトワイライトじゃなくてトワイライライト? 打ち間違い? いいや、まずは向かってみよう。 店主の熊谷充紘さん。 3.11に会社を辞め、11年後の3.11に店を始める 住宅

    twililight(東京) 「余計なもの」こそ日々を明るくしてくれる|好書好日
    ivory_rene
    ivory_rene 2022/08/21
    “空振りもたくさんありましたが、いつでも「なんとかなるだろう」って思っているし、失敗してもそれで人生が終わるわけじゃないですよね”
  • ばらばらにならないために  上野千鶴子さんの祝辞受け、隠岐さや香・名古屋大教授が寄稿|好書好日

    隠岐さや香(おき・さやか)映画監督 1975年生まれ。専門は科学史。著書に『文系と理系はなぜ分かれたのか』ほか。日学術会議の提言「性的マイノリティの権利保障をめざして」の執筆に参加。 性差別、変わる意識・滞る法整備 18歳の頃、社会は変化しつつあると思っていた。そして、女性の人生の選択肢が増えると素朴に信じていた。従来の生き方に加え、仕事を持って一人で子どもを育てる、あるいは同性のパートナーを見つけるなど、様々な道があるように感じていたのだ。当時の若者として平均的な考え方だったかはわからないが、こういう気持ちにさせてくれる時代の空気は間違いなくあった。 入学した大学は新旧の文化がぶつかる場だった。上野千鶴子氏の祝辞で触れられたように、東大生女子だけが入れないインカレサークルがあった。そこに集う女子大生を「バカな女の子」扱いする学生もいた。一方で、女性の教員は増え始めていたし、「自分の名字

    ばらばらにならないために  上野千鶴子さんの祝辞受け、隠岐さや香・名古屋大教授が寄稿|好書好日
  • 北村紗衣さん「お砂糖とスパイスと爆発的な何か」インタビュー 目からうろこのフェミニスト批評集|好書好日

    文:篠原諄也 写真:斉藤順子 北村紗衣(きたむら・さえ)武蔵大学人文学部英語英米文化学科准教授 1983年、北海道士別市生まれ。専門はシェイクスピア、フェミニスト批評、舞台芸術史。東京大学の表象文化論にて学士号・修士号を取得後、2013年にキングズ・カレッジ・ロンドンにて博士号取得。著書に『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち──近世の観劇と読書』 (白水社、2018)、訳書にキャトリン・モラン『女になる方法──ロックンロールな13歳のフェミニスト成長記』(青土社、2018)など。 傑作とされる古典がつまらなかった ――フェミニスト批評とは何でしょう? フェミニスト批評はこれまでの批評が実は男子文化だったことに立脚しています。つまり、批評の歴史を振り返ると、男性中心的な社会の中で、男性向けに作られたものを男性の視点で読む。それが普遍的な解釈だとされてきました。 日の近代文学もそうで、たとえ

    北村紗衣さん「お砂糖とスパイスと爆発的な何か」インタビュー 目からうろこのフェミニスト批評集|好書好日
  • 書評・最新書評 : 図書館と江戸時代の人びと [著]新藤透 - 山室恭子(東京工業大学教授・歴史学) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■知の最先端、将軍も使い倒した ——ようこそ図書館長会議へ。時空を超えてのご参集、ありがとうございます。司会の山室です。大学図書館長をしております。まずは江戸幕府直轄の紅葉山文庫の書物奉行〈もみじ〉殿に伺いましょうか。 もみじ「当文庫の蔵書は10万冊超、7割ほどを唐土(もろこし)からの輸入が占め申す」 ——なるほど、知の最先端ですね。私どもの図書館でも約6割が外国語文献です。難解な漢籍の読者は、やはり学者さんですか? もみじ「いやいや、将軍様や老中がたが施政の指針を求めて渉猟(しょうりょう)されるのだ。とりわけ八代将軍吉宗公は当文庫を使い倒した御仁、天然痘の医書を何十冊も借り出すなど、民草の安寧にそれは熱心でござった」 ——為政者の知恵袋だったんですね。ときに各藩にも藩校に付随して文庫が整備されておりますね。佐倉藩の成徳(せいとく)書院の〈さくら〉教授、いかがでしょう。 さくら「蔵書数は

    書評・最新書評 : 図書館と江戸時代の人びと [著]新藤透 - 山室恭子(東京工業大学教授・歴史学) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • コラム別に読む : 学術書をどう読む?~専門を超えた知を育むには 専門家らが鼎談 - 構成・坂口さゆり、写真・首藤幹夫 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    2月17・18日に行われた「築地マルシェ」。出版各社厳選したが展示販売されたほか、読書が楽しくなる13のプログラムが実施された。18日には大学出版部協会と京都大学総務部渉外課が“学術書”をテーマにした鼎談「学術書を読む――『専門』を超えた知を育む」を企画。京都大学学術出版会の専務理事・編集長の鈴木哲也氏がコーディネーターとなって、農研機構農業環境変動研究センターユニット長兼東京大学教授の三中信宏氏と、春風社代表取締役の三浦衛氏に話を聞いた。内容を抄録して紹介する。 鈴木 いま年間8万〜9万点くらいのが出ています。大学図書館の年間受入数から推測するとそのうち10分の1くらいが学術的な内容だと思われるのですが、その中から自分の読みたい学術書を選ぶのは、研究者であっても自分の専門外となれば簡単ではありません。特別な意味づけと方法論が必要です。そこで、まずは三中さんと三浦さんに、特に専門外の

    コラム別に読む : 学術書をどう読む?~専門を超えた知を育むには 専門家らが鼎談 - 構成・坂口さゆり、写真・首藤幹夫 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • コラム別に読む : ビブリオバトルって何? 歌人・穂村弘×ビブリオバトル普及委員会代表・岡野裕行 - 秩父啓子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    おすすめのを紹介し合って競う「ビブリオバトル」とはいったいどんなものなのか、読書の世界をどんなふうに変えてくれるのか、歌人の穂村弘さんとビブリオバトル普及委員会代表の岡野裕行さんに語り合ってもらった。 ●「ビブリオバトル」ってどんなもの? ――お二人は初対面ですか。 岡野 はい。穂村さんのごはよく読ませていただいています。 穂村 何年か前から「ビブリオバトル」という言葉を耳にしてはいましたが、実際には見たことがなくて、今日はどういうものなのか教えていただけるというので、すごく楽しみです。 ――では、まず、ビブリオバトルとはどういうものなのか、岡野さんからご紹介いただけませんか。 岡野 ビブリオバトルは、一言でいうと、みんなでおすすめのを紹介し合うコミュニケーションゲームです。知的書評合戦という言い方もしています。ルールは簡単で、発表参加者が読んでおもしろいと思ったを持って集まり、順

    コラム別に読む : ビブリオバトルって何? 歌人・穂村弘×ビブリオバトル普及委員会代表・岡野裕行 - 秩父啓子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    ivory_rene
    ivory_rene 2018/03/15
    わ!
  • コラム別に読む : 緋の舟―往復書簡 [著]志村ふくみ・若松英輔 - 西條博子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    染織家と批評家がおよそ1年半の間に交わした24通の書簡集。巻末に二人の対談と、手紙に紡がれたそれぞれの思索の手がかりとなる引用文集を収める。 志村はパリのロダン美術館で、「私は霊感などありません。美しいものだけが美しいのではありません。私はただ仕事をするのです。人にはよく仕事をしましたか、と問うだけです」と、リルケがロダンに言われた言葉を思い、立ちつくしたと書く。また、「芸術とは目に見えるものを再現することではなく、目に見えるようにする」とのパウル・クレーの言葉に深く共感する。対する若松は、志村とは孫ほども年が離れるが、言葉は光であると理知的に結ぶ。シュタイナー、柳宗悦、小林秀雄、石牟礼道子などさまざまな人物をめぐり、体験から発せられた言葉の数々を胸に深く刻んだ。

    コラム別に読む : 緋の舟―往復書簡 [著]志村ふくみ・若松英輔 - 西條博子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    ivory_rene
    ivory_rene 2017/01/24
    志村ふくみはよいなあ。またよも。
  • 「日本の官能小説」書評 戦後社会見わたす格好の手引書|好書好日

    ISBN: 9784022736093 発売⽇: 2015/03/13 サイズ: 18cm/243,10p 日の官能小説―性表現はどう深化したか [著] 永田守弘 終戦直後から現在までのあいだに、官能小説はどのような変遷をたどってきたのか。官能表現の進化および深化、読者の好みの変化、さまざまな作家の持ち味や魅力を紹介する。 実際に多数の作品の一節が引用されているので、下心から書を読みはじめたのだが、「すごいだ」とすぐに襟を正した。なにしろ1945年から2014年まで、一年単位で社会の動向や情勢や流行が解説され、それを反映し象徴するような官能小説が引用とともに提示されるのだ。官能小説を通して戦後の現代日を見わたす内容になっており、毎年300編は官能小説を読むという著者にしかできない、大変な労作だ。 1970年代まで、官能小説は取り締まりを受けることがあったそうで、検閲と表現の自由に

    「日本の官能小説」書評 戦後社会見わたす格好の手引書|好書好日
    ivory_rene
    ivory_rene 2015/05/26
    “官能小説を通して戦後の現代日本を見わたす内容になっており”
  • asahi.com(朝日新聞社):呼び寄せる島 又吉栄喜さん - 著者に会いたい - BOOK

    呼び寄せる島 又吉栄喜さん[掲載]2008年3月23日[文・写真]中村真理子又吉栄喜さん(60)■人生を島という器に込め リゾートホテルのすぐ裏に祈りの場所がひっそりとある。手を合わせる人がいる。現在と過去が融合する沖縄。又吉栄喜(またよし・えいき)さんは浦添生まれ。「沖縄にはいろんなものがつまっている。子供の頃そばにあったのが米軍基地、戦時中の避難壕(ごう)、浦添グスク、サンゴ礁の海。自分の中に数百年の歴史があるように感じる」 96年に「豚の報い」で芥川賞を受賞した。どの作品にも少年時代の原風景がとけ込んでいる。「身近な体験が僕の小説のタネ」。沖縄から生まれたそのタネは神秘性を帯びて物語に不思議な世界観を与える。長編小説『呼び寄せる島』も沖縄らしい豊かな自然の残る離島が舞台だ。 主人公は脚家志望の青年。生まれ故郷の島に戻り、民宿を始める。心は宿泊客から奇人を探して脚のモデルにしよう

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  • 『「AV女優」の社会学』書評 語ることと語り得ぬことの相剋|好書好日

    「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか 著者:鈴木 涼美 出版社:青土社 ジャンル:社会・時事・政治・行政 「AV女優」の社会学―なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか [著]鈴木涼美 おそらくAV(アダルトビデオ)ほど、日常的に消費されながらも、あえてその構造や意義を真摯(しんし)に検討されない分野も少ないだろう。その言説の多くは、(主として男性)消費者の性的ファンタジーや好奇心に訴える範疇(はんちゅう)に留(とど)まり、たとえ表象される女性に「語り」の役割が与えられたにしても、それは消費者の望む役割を引き受けたにすぎない……。書を精読するまで、私はそのように理解していた。そしてその予測は、良い意味で裏切られた。 女性が「体を売る」ということ。1983年生まれ・東京文化圏育ちの筆者にとって、このことは日常と地続きの風景だったという。放課後、部活動に勤(いそ)しむように「ブ

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  • あなたは図書館を利用していますか - 夏の雨さんのレビュー | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

  • 『「少女小説」の生成』書評 規範と逸脱の麗しき輪舞|好書好日

    「少女小説」の生成―ジェンダー・ポリティクスの世紀 [著] 久米依子 近代日の「少女小説」。このジャンルの独自性は、日の近代化と文化表象の特異性を裏書きしている。少女小説が登場したのは、明治30年代のこと。その系譜は近年のコバルト文庫に至るまで、百年にもわたる歴史をもつ。だがその内容や領域に一貫性はなく、ときに相反する特性をも包摂する。これは、いわゆる欧米の「家庭小説」などとも一線を画すと筆者は指摘する。 明治後期、いわゆる少女向け読みものとしての少女小説が誕生。だが同時期書かれた田山花袋「少女病」等、青年と若い娘の恋愛小説もまた、少女小説と呼ばれていた。無垢(むく)なる性愛対象という「少女」は、後発近代化国・日の成人男性にとって、抑圧された自らの自然を回復するための救世主でもあった。このあり方は、その後次第に教育的配慮とは齟齬(そご)をきたす。 近代教育における少女への要請もまた、

    『「少女小説」の生成』書評 規範と逸脱の麗しき輪舞|好書好日
  • 本の記事 : 小さな図書館、大きな輪に カフェに酒屋にサミット開催 - 山田優 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    個人やボランティアが立ち上げた民間図書館が各地に広がっている。そんな小さな図書館約20館が一堂に会する「第1回マイクロ・ライブラリーサミット」が24日、大阪市浪速区のまちライブラリー@大阪府立大学で開かれる。を介して人と人をつなげてきた小さな取り組みが大きな輪に広がりつつある。 サミットは磯井純充(よしみつ)さん(55)が、知り合いの図書館や書店に声をかけて企画した。磯井さん自身もカフェや会社などに設けた棚にを持ち寄って人が集う「まちライブラリー」を提唱し、自分の図書館を2館持つ。「2~3年前は個人図書館はニッチなものだったが、を置いた空間がどんどん広がってきた。サミットは小さな図書館をやっている人たちが、夢や体験を語り合い共有できる場にしたい」と話す。 サミットで発表をするNPO「情報ステーション」は千葉県船橋市を中心に15館の図書館を運営する。無料で会員登録ができ、1人2冊、2

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  • 本の記事 : 国会図書館、ネット公開一部中止 仏教経典、抗議受け - 赤田康和 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    著作権が切れ、誰でも中身を公開できるなのに、国立国会図書館が、出版社の抗議を受けて、インターネット上での無料公開を一時中止した。図書館には国民の知へのアクセスを助けるという役割もあるのに、法的な裏付けのない抗議に応じたのはなぜか。 問題になったのは、仏教の経典を集めた全88巻の『大正新脩大蔵経』。編者の高楠順次郎氏の死後50年が過ぎ、1995年末に著作権は消滅。国会図書館は全ページをスキャンする電子化を進め、2007年に37巻分、今年2月に残りの51巻分をネット公開した。 同書の紙のは大蔵(だいぞう)出版が刊行したものが、今も販売されている。全巻セットだと約156万円。同社は「無料公開されたことで年間1千万円以上の売り上げが3分の1程度に減った」として、6月、中小出版社でつくる団体・日出版者協議会と共に、国会図書館に公開中止を申し入れた。 同館は公開を一時中止し約3カ月後に最終判断す

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  • 「ふたごと教育」書評 遺伝と「個の確立」を問う研究|好書好日

    ふたごと教育 双生児研究から見える個性 著者:東京大学教育学部附属中等教育学校 出版社:東京大学出版会 ジャンル:教育・学習参考書 ふたごと教育 [編]東京大学教育学部付属中等教育学校 東京大学教育学部付属中等教育学校は「ふたごの学校」として知られる。中高一貫の課程に「ふたご枠」があり、60年間で900組が学んだ。 ふたごの研究は世界的に注目されている。「双生児法」という手法では、遺伝的にほぼ完全に等しい一卵性双生児と平均的に50%等しい二卵性双生児を比較することで、人間の性格や能力などに遺伝と環境がどんな割合で影響するか調べる。身長体重などの身体的特徴は8割、学業成績など知的能力は5割前後が遺伝で説明できるという。 最近では、特定の遺伝子と特定の気質が対応づけられた例もあり「この遺伝子を持つ人はこう」と決めつけられる未来を想像してしまう。当にそうなのか。今、我々は新たな知識を受け入れる

    「ふたごと教育」書評 遺伝と「個の確立」を問う研究|好書好日
    ivory_rene
    ivory_rene 2013/08/01
    「中高一貫の課程に「ふたご枠」があり、60年間で900組が学んだ」
  • 「進化するアカデミア」書評 学会ネット中継、視聴者も参加|好書好日

    進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来 著者:江渡 浩一郎 出版社:イースト・プレス ジャンル:コンピュータ・IT・情報科学 進化するアカデミア―「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来 [著]江渡浩一郎・ニコニコ学会β実行委員会 研究者が集う学会は創造性を加速させる場として古くから機能してきた。論文で研究成果を共有し、年次大会などを通じて研究者をつなげる。では、それを現在のネット環境を前提に補完するとどうなるか。著者が実行委員長をつとめる「ニコニコ学会β」はまさにその分野に切り込む。 「ユーザー参加型研究の場」であり、論文よりも分かりやすいという理由で動画での研究発表が推奨される。既存の学会で重要視される「新規性」を緩く考えるなど参入ハードルを下げ、何よりも楽しく知的想像力をくすぐる内容が評価される。シンポジウムをネット生中継しユーザー(視聴者)がコメントする仕組みは画

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  • 『「大菩薩峠」を都新聞で読む』書評 大長編の謎に迫り、問題提起|好書好日

    「大菩薩峠」を都新聞で読む [著]伊東祐吏 『大菩薩峠(だいぼさつとうげ)』という長篇(ちょうへん)小説をご存じだろうか。文庫で全二十巻もある。大衆小説の古典と呼ばれている。作者は、中里介山(かいざん)である。芥川龍之介や谷崎潤一郎が名作と称(たた)えた。 評者は第一巻の半分も読まずにバンザイした。文体に馴染(なじ)めなかったのが理由である。それと主人公の剣術使いが、行きずりの老巡礼を斬る。人を斬るよりほかに楽しみがない、生き甲斐(がい)もない、とうそぶく剣客に、感情移入ができなかった。何より、はっきり言って、物語が面白くない。『大菩薩峠』を論じるは、次から次に現れる。皆さん、よくお読みになられるなあ、と感心しきりだった。しかし途中で読むのをやめる人は、評者だけではないことを知った。世評高い著作がどうして自分に合わないのか。そのように考える人はいても、なぜなのか調べてみる人は珍しいだろう

    『「大菩薩峠」を都新聞で読む』書評 大長編の謎に迫り、問題提起|好書好日
    ivory_rene
    ivory_rene 2013/07/23
    「現在私たちが読んでいる『大菩薩峠』は、新聞連載時の三分の二に縮められたダイジェストであったのだ」/へー。読めてないけど。
  • 好書好日|Good Life With Books

    朝日新聞で毎週土曜朝刊に掲載している読書面。 今週掲載予定の書籍を先行チェックできます。 更新は毎週月曜日!

    好書好日|Good Life With Books
    ivory_rene
    ivory_rene 2013/04/25
    勉誠出版の日葡辞書にうわぁってなった。うつほも。
  • 「仙台文庫」が電子書籍発行 3月に4タイトル - 本のニュース | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    仙台市で活躍するさまざまな分野の第一人者が書いてきた「仙台文庫」が、電子書籍に乗り出す。「仙台文庫e」と銘打ち、3月に4タイトルを一斉に発行する。 うち2冊は書き下ろし。「雑貨をつくって売るお仕事 シゴトのカタチ1」と「マヤマ先生のグラフィックデザイン講座1」。 いずれも400字詰め原稿用紙30枚前後。単行として出版するには分量が少ないが、気軽に読んでもらうためにはうってつけという。値段は消費税込み各100円。4月には、それぞれについて続編を出す。 他の2冊は仙台文庫を主宰するフリーライター大泉浩一さん(52)=仙台市青葉区=が過去に出した「教育の冒険 林竹二と宮城教育大学の1970年代」と「杜の都のボールパーク」。それぞれ税込み300円。 仙台文庫は大泉さんが2011年1月に創刊した。これまで、仙台市在住のマンガ家いがらしみきおさんのエッセー「ものみな過去にありて」や、ブックカフェを営

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