奈良大学図書館(奈良市山陵町)が、大学の総合評価誌「2019大学ランキング」(朝日新聞出版)の大学図書館部門で初めて1位になった。学生1人あたりの蔵書数、新入荷冊数、貸出冊数、関連年間予算の4項目を指数化し、総合評価を出した。 前々回は5位、前回は2位だった。日本考古学協会から専門資料の一括寄贈先に選ばれたため、2014年から4カ年で埋蔵文化財の調査報告書を中心に約6万3000冊の寄贈を受け、「1人当たり新入荷冊数」が1位になったのが躍進の要因だった。 奈良大には文化財学科があり元々、調査報告書は西日本を中心に全国屈指の水準だった。今回の増強で報告書は約13万冊となり、エリアも全国に拡大した。担当者も「日本随一」と胸を張る。
工場で作ったばかりの伊勢うどんを食べる「みなみ製麺」の社員たち=三重県伊勢市村松町の同社で2018年5月23日午後0時55分、尾崎稔裕撮影 三重県伊勢市の名物「伊勢うどん」が、衣料雑貨のセレクトショップ「ビームス」のロゴ入りミニトートバッグに詰められ、7月11日から約1カ月間、同社新宿店(東京)の店頭に並ぶことになった。 自治体と共同で地域資源をPRするビームスの企画に、伊勢市が東海3県で初めて連携。市の呼び掛けに、伊勢うどんの地元人…
八ケ岳山麓(さんろく)の空に鈍色(にびいろ)の雲が広がった今月8日のたそがれ時。山荘の屋根をたたく雨が、高橋卓志(たくし)和尚(69)と参列者が唱える般若心経と、染み入るようなセッションを奏でた。 本棚の前に置かれたひつぎの中で、千葉の自宅から搬送された司書の鈴木均(ひとし)さん(享年46)が安らかな顔で永久の眠りについている。「均は思い通りに生き抜いた」。和尚の言葉には、「そうだ、そうだ!」と合いの手が入る。14人の身内が思い出を笑顔とぬくもりの涙で紡ぐ通夜だった。 「(鈴木家の)山荘で本に囲まれて旅立ちたい」。メラノーマ(悪性黒色腫)が脳転移して末期と宣告された均さんが和尚に持ちかけたのは1月8日。長野県松本市にある臨済宗「神宮寺」の住職を務める和尚は、48歳で早世した均さんの父親とは同窓の友で均さんの成長を幼い頃から見守ってきた。
高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の廃炉作業を行っている日本原子力研究開発機構は、難関とされる放射能を帯びた液体ナトリウムの抜き取り作業について、海外の企業と共同で実施する検討を始めた。この作業は国内で実績がないためで、すでに作業の実施経験がある仏、英両国の企業や組織を軸に提携先を探す。 液体ナトリウムは、高速増殖炉の原子炉の冷却に用いられたが、空気に触れると発火し、水とは爆発的な反応を起こすため、扱いが難しい。原子力機構は廃炉計画で、2022年度までに抜き取りや処理の計画を検討するとしているが、国内では経験がない作業であることから難航している。 一方、フランスは1998年、もんじゅより実用段階に近い高速増殖実証炉スーパーフェニックス(SPX)の廃炉を決定。既に液体ナトリウムの抜き取りや処理を実施した。英国などでも、高速増殖炉の廃炉の過程で液体ナトリウム抜き取り作業を行っている。
公立図書館のない自治体が県内に5町あり、このうち南伊勢町ではNPO法人「みなみいせ市民活動ネット」が「図書室」を運営している。9月で開設3年となる「みなみいせ図書室」。図書の貸し出しだけでなく、高齢者のコミュニティー作りにも取り組んでいる。【尾崎稔裕】 15日は町西部の穂原地区の古民家で毎月第3火曜日の催し「出前図書カフェ」が開かれた。明治中期建設の木造家屋の居間12畳に集まった70~90代の男女を前に、同図書室の司書、田中由紀子さん(46)が日本昔話などを朗読。ネットの平田脩理事長(76)が健康トークを繰り広げた。 持病を抱えた人も、認知症の人も参加し、地域の高齢者の安否確認も兼ねる。朗読もトークも一方通行ではなく、参加者たちも会話に参加していた。
内閣府が今年度から5カ年で行う「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」第2期事業で、研究開発課題の責任者を公募したにもかかわらず、実際は事前に候補者を決め、各課題の詳しい内容を伝えていた。12課題のうち10課題で候補者がそのまま選ばれ、うち9課題は候補者1人しか応募がなかった。今年度だけで325億円、総額1500億円規模になるとみられる大型研究プロジェクトで、公募が形骸化していた実態が浮かんだ。【酒造唯、柳楽未来】 責任者はプログラムディレクター(PD)と呼ばれ、具体的な研究計画の立案や参加機関への予算配分など大きな権限を持つ。内閣府は「公平に選ぶ」として3月、2週間の募集期間で「エネルギー・環境」「防災・減災」など12課題のPDを公募。政府の総合科学技術・イノベーション会議(議長・安倍晋三首相)の審査を経て、「適任者がいない」として再公募となった1課題を除く11課題で4月12日に
志摩市磯部町的矢区が、郷土の沿革や諸行事などを記録した郷土誌「的矢のあゆみ」を発刊した。古くから「風待ち港」として栄えた同区は、独特の風習や言い伝えが残されており、地域研究の面からも注目を集めそうだ。 旧的矢村の中心地だった同区は、江戸時代から江戸に向かう回船の避難・休憩港として栄えた。明治時代に撮影されたとみられる写真には、数十隻の回船がずらりと停泊する。人口は1000人を超えていたが、過疎化が進行し近年は400人前後に落ち込んだ。 旧磯部町が「磯部町史」(1997年)発刊のため、的矢区関連の多数の資料を収集。これらの資料を保管していた当時の町史編さん委員の西村伊三男さん(97)が、2016年秋に同区に寄付したのを機会に郷土誌の発刊が決まった。
政府が閣議決定、国会に提出 政府は23日、インターネットでの検索や、授業教材として電子データを利用する場合、著作権者の許諾を得ずに著作物を利用できる新たな制度を盛り込んだ著作権法改正案を閣議決定し、国会に提出した。今国会で成立する見通し。施行は「教材としての電子データ利用」については今後、政令で定め、それ以外は来年1月1日。 著作権法は、著作物を複製やネット送信する場合、著作権者の許諾を得ることを原則にしている。学校の授業での紙へのコピーや、視覚障害者のための点字複製など公益性が高いケースについては著作権者の権利を制限し、無許諾利用を認めているが、そうした場合は条文で個別・具体的に規定している。
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