6月1日、米国出版社協会(AAP)所属の大手出版社4社が、サンフランシスコのNPO インターネット・アーカイブ (Internet Archive: IA)を相手取って著作権侵害でニューヨーク連邦地裁に提訴した。IAの2つのオンライン図書館プロジェクトである“Open Library (OL)” および “National Emergency Library (NEL)”の事業が、違法だというものだ。 「接触」読書の緊急事態とIAの仕掛け 2012-3年ごろの日本では、地震復興事業として「コンテンツ緊急電子化事業(緊デジ)」なるものが企画されたことがある。IAは、「緊急時」に乗じてWeb図書館を普及させようとNELを考案した。実際に、公共・学術図書館は「接触」サービスを停止しており、学生をはじめとして緊急ニーズと「大義」がある。AAPの訴訟は、IAの事業の普及の肩代わりになる可能性は強い。