コーヒーを入れるとき、マグカップの素材にも気を使っているだろうか? 英オックスフォード大学などの心理学者は、カップの素材や色、手触りがコーヒーへの印象をどう左右するかを研究している。5種類の素材が、それぞれコーヒーの知覚をどう変えるかみてみよう。 TEXT BY SABRINA WEISS TRANSLATION BY MAYUMI HIRAI/GALILEO WIRED(UK) 飲み物の味の知覚に関する研究は、山ほどある。ワインとビールについては特にそうだ。では、コーヒーはどうだろう? 人がコーヒーをどのように知覚するのか、実験心理学者たちはようやく理解し始めたばかりだ。 例えば、味蕾の数が多い人は、コーヒーの味わいをほかの人々よりも強く感じる。またある人は、苦みを強く感じるかもしれない。 オックスフォード大学の実験心理学教授のチャールズ・スペンスによると、消費者がコーヒーをどう知覚する