暗い、景色が見えない、階段が多い−。何かと楽しくないイメージがある地下鉄にひと工夫加え、より快適な空間にしようという試みに、東京芸術大学(東京都台東区)の大学院生たちが挑んだ。都交通局と始めたプロジェクトで、走行中の地上の景色を車内で映したり、長い階段の上りを登山にたとえたりするアイデアが続々。特許の出願にもつながった。十八日から新宿で開くイベントで、発表される。 (社会部・石川修巳) 「地下鉄は、当たり前だが暗い。でも、今どこを走っているか分かると楽しいし、安心するのでは」。ふだんは自転車通学の北原龍一さん(24)らが提案したのは情報表示システム「イマドコ」だ。