古代から現代に至る美学史をコンパクトにまとめた1冊 文章も読みやすく丁寧で、西洋哲学史の中での美学の変遷を掴むのにはよいのではないのかと思う。あまり類書を読んでいないので比較はできないが。 それぞれ時代ごと、人ごとの美学の紹介なのだが、その際に、その時代における特徴、前後に出てくる論者との違いなどがその都度確認されながら進むので読みやすいのだと思う。 美学とは、「美」と「感性的なもの」と「芸術」を哲学的に考察するものであり、これに類するものは古代から現在まであるが、この3つが結びついたのは近代特有ことなのではないかという視座のもと書かれている。 美学への手引き (文庫クセジュ) 作者: カロル・タロン=ユゴン,上村博出版社/メーカー: 白水社発売日: 2015/11/27メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る 第1章 美学前史 美の形而上学 芸術についての省察 美学以前の美