・スマートフォンでマンガを読む時代における「見開き」の表現について:『怪獣8号』の事例(マンガLOG収蔵庫) → 記事の説明しているところについては面白く読んで首肯した以外に特に何もないのだが,支持体(芸術作品の物質的な基盤)によって表現が変わっていくというのは極めて美術史学的な分析手法であるので,それが無意識的に使われている点にも面白みを感じてしまった。スマホで1ページずつ読まれるという現象は漫画史においてかなり革命的な現象であって,支持体がこれだけ大きく変わるのは20世紀後半以降の日本漫画史上でも初めてに近い現象かもしれない。 ・ソーシャル・データサイエンス学部・研究科〈仮称〉の設置について(一橋大学) → もとより社会科学部専門の大学であるのだから,こうした学部ができることは特に驚かない。現時点でのこの新学部の注目ポイントは定員の少なさで,1学年60名というのは他学部の1/3〜1/4