イギリス人の友人と居酒屋に行きました。彼は、すでに日本で半年ほど生活しており、簡単な内容であれば日本語で言えるようになっていました。その友人が、居酒屋の店員に向かってこんなことばを発しました。 「2 ビールください」 英語の「Two beers please」の発想をそのまま日本語に持ち込んだために、こんな変な日本語になってしまったのでしょう。このような場合、普通の日本人であれば、 「ビール 2 つください」 と言います。英語では 「数字 + 名詞(の複数形)」と表現するところを、日本語の自然な表現では「名詞 + 数字」となり、英語とはまったく逆になります。この例だけを見れば、そんなこと当たり前だと思う人がいると思いますが、いざ翻訳となると「数字 + 名詞」という英語の発想をそのまま日本語に持ち込んで訳している人を多々見受けます。場合によっては、英語と同じ「数字 + 名詞」という語順のほう