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ブックマーク / www.kunishiro.sakura.ne.jp (6)

  • 翻訳コラム 38: 2 ビールください(数字に関する表現 - 日本語と英語の違い)

    イギリス人の友人と居酒屋に行きました。彼は、すでに日で半年ほど生活しており、簡単な内容であれば日語で言えるようになっていました。その友人が、居酒屋の店員に向かってこんなことばを発しました。 「2 ビールください」 英語の「Two beers please」の発想をそのまま日語に持ち込んだために、こんな変な日語になってしまったのでしょう。このような場合、普通の日人であれば、 「ビール 2 つください」 と言います。英語では 「数字 + 名詞(の複数形)」と表現するところを、日語の自然な表現では「名詞 + 数字」となり、英語とはまったく逆になります。この例だけを見れば、そんなこと当たり前だと思う人がいると思いますが、いざ翻訳となると「数字 + 名詞」という英語の発想をそのまま日語に持ち込んで訳している人を多々見受けます。場合によっては、英語と同じ「数字 + 名詞」という語順のほう

    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2014/01/17
    "常に「名詞 + 数字」という語順で表現できないかを考えると、日本語らしい文章になる" 回数については英語の名詞中心性が出てるなー
  • 翻訳コラム 32: 日本語では共通項を繰り返し、英語ではなるべく省略する

    英語と日語にはさまざまな違いがあります。英語では共通の単語を 1 回しか使わない、日語では共通の単語を繰り返すという特徴もその 1 つです。 たとえば、treatment and control rooms という英語は、どのような日語に訳すのが適当でしょうか。「治療と制御室」と訳してしまうと誤解を与える可能性が高くなります。誤解を与えないようにするには、「治療室と制御室」と訳します。つまり、英語では、「treatment room and control room 」の共通項である room という単語を 1 回で済ましているのに対して、日語では共通項の「室」を繰り返さないと正確な意味が伝わらないということです。 これは、数学で習った因数分解と展開のような関係に似ていると思います。つまり、英語では因数分解的な表現、日語では展開的な表現が好まれるということです。 英語は因数分解式

    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2014/01/12
    「因数分解」を勘違いして読んでることあるかも。気をつけよう
  • 翻訳コラム 30: 「および/または」という日本語表記は避けましょう

    英文では「and/or」という表記をよく目にします。英語においてスラッシュ(/)は基的に「または」を意味します。したがって、「and/or」は「および、または、または」を表します。 これは、「および」の場合と「または」の場合があることを表す表現ですが、物事を論理的に表現する英語らしい表記だと思います。翻訳者の中には、英文の「A and/or B」を「A および/または B」と訳す人がいます。私は、このようなスラッシュの使い方は日語表記のルールや発想に違反するものであり、翻訳者の怠慢だと思っています。 それでは「A and/or B」はどのように訳したらよいのでしょうか。 (1) あいまいな表現でも問題にならない場合 「A と B」の場合と「A か B」の場合があることを正確に表現する必要がない場合もあります。その場合には、どちらにも解釈できる「や」を使うことができます。論理をあまり重要

    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2014/01/11
    「や」でちゃんと論理和が表せるなら日本語のほうが、または英語と同じくらい、論理的かと思ったけど、「や」だと句や節は繋げないか(←の「または」は「や」に置き換えられない
  • 翻訳コラム17: 「以上」や「以下」の話

    語の「n 以上」や「n 以下」といった表現では基準値の n が含まれます。これに対して英語の more than n や less than n は、「n を超える」「n に満たない」という意味であり、n が含まれません。 このことを混同している翻訳者はけっこういて、more than n を単純に「n 以上」と訳してることが多々あります。more than n や less than n をどう訳すかについては、n がどのような数値を取るかによって変わります。 まず n が整数値しか取らない場合、more than n は「n を超える」ですから、「n 以上」ではなく「n + 1 以上」と訳します。たとえば、more than two files といった場合、ファイルの数は必ず整数値になるので、「2 つ以上のファイル」ではなく、「2 + 1 以上」 =「3 つ以上のファイル」となり

    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2014/01/07
    堅い言い方だけど「n超の」っていうのがmore than nと同じ意味の日本語かも。
  • 翻訳コラム 35: 「したがって」は therefore だけじゃない

    人が書く英文には therefore が頻出します。「したがって」が出てくると自動的に therefore と訳す人もいます。かくいう Kunishiro も商社マン時代は therefore ばかり使っていました。もちろん、therefore を使うこと自体に問題はないのですが、こればかり使っていると表現がワンパターン化してしまいます。実は英語の「したがって」「~なので」「~のため」にはかなり多くのバリエーションがあります。therefore 以外の「したがって」を覚えることによって、英語の表現が格段に豊かになります。 次の日語の「したがって」をさまざまなパターンで英語に訳してみましょう。 原文: このプログラムによってメニュー形式のインターフェイスが実現します。したがって、システムの操作が簡単になります。 まず、therefore を使った訳例を示します。 訳例: The pro

    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2014/01/05
    論理的関係、因果関係、時間的に前後がある表現のレパートリーとして練習しとくといいかも
  • 翻訳コラム4: フライにされた魚

    ホームページなどの文章を読んでいると、以下のような不自然な日語に出くわすことがよくあります。 統合されたインフラでは、ネットワークの管理コストを最小限に抑えることができます。 ~は、複数のデリバリーチャネルを通じて、改善されたサービスを提供します。 「統合されたインフラ」や「改善されたサービス」など、「~された~」という不自然な表現を目にすると、「ああ、これは翻訳なんだ」と思ってしまいます。これは世の中の翻訳者たちが、[過去分詞 + 名詞] を、何の迷いもなく、機械的に「~された~」と訳しているからだと思われます。しかし、私たち日人は、当にこのような日語を使うでしょうか。 英語では、この [過去分詞 + 名詞] という表現がよく使われます。私たちは、過去分詞は「~された」と訳すと習ってきました。駆け出しの翻訳者だったころ、Kunishiro はこの「~された~」という表現に大きな違

    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2014/01/03
    過去分詞と名詞を逆にすると自然な日本語になると。これも「もの/こと」の対比なんだろうな
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