鹿児島県阿久根市の竹原信一市長は11日、自身のブログで、退職勧奨制度導入で「退職金を大幅に上乗せした」などとして斉藤洋三・前市長ら3人を背任などの疑いで近く刑事告訴する方針を明らかにした。上乗せ分は2億3000万円として、損害賠償請求訴訟も起こすという。また、市役所窓口の職員給与張り紙をはがし懲戒免職とした元係長(45)も、器物損壊容疑で告訴するとした。 市総務課によると、退職勧奨制度は06年4月、導入。職員の早期退職を促し、人件費を削減するのが狙い。08年度までの3年間の対象者は45人で、加算金(上乗せ)の総額は、約2億3000万円。上乗せで退職金が1.7倍となった職員もいるという。【馬場茂】