今回から2回にわたりプログラミング言語「Smalltalk」についてお話しします。Smalltalkと言えば、オブジェクト指向プログラミング言語と、開発環境と実行環境を統合したようなプログラミング環境が大きな特徴です。そこで前編はSmalltalkの登場背景とオブジェクト指向プログラミング言語としての特徴的な構文、後編はプログラミング環境を取り上げます。 生まれはパロアルト研究所 Smalltalkは1970年代にXerox社のパロアルト研究所(以降はPARCと称す)で、アラン・ケイ率いる学習研究グループにより作成されました。PARCと言えば、レーザープリンタ、インターネットの基礎となるイーサネット(ethernet)、そしてSmalltalkが深く関係するパーソナルコンピュータのアルトを生み出した伝説的な研究所です[1]。メインフレームやミニコンピュータが主流の時代に、机のキャビネ
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