2007/09/10 「サプライチェーンは究極的には2つの方式しかない。完全個別受注生産と完全需要予測生産だ」。日本オラクルのアプリケーションビジネス推進本部 ソリューションビジネス推進部 シニアディレクター 岡田行秀氏は、サプライチェーン管理(SCM)の将来をこう予測する。製造業に代表される日本のグローバル企業は、生産や調達、販売などのサプライチェーンが全世界に拡大。SCMの有効な展開が企業の競争力に直結するようになっている。 完全個別受注生産で先を行くのは建機メーカーや一部の自動車メーカー。顧客からの注文に基づき生産するため利益を圧迫する在庫を持つ必要がなく、効率的なSCMを実現できる。だが、完全個別受注生産は自動車などの高価格製品でしか成り立たない。一般消費財や情報家電では難しい。そのため、岡田氏が今後盛り上がると予測するのは完全需要予測生産だ。顧客の行動を予測し、全社規模で需要計画