歴史教科書問題とは何だったのか 90年代から2000年代にかけて歴史教科書問題は、歴史認識問題として中国・韓国との外交問題となってきました。中国・韓国に配慮がある教科書が目立ち、中国・韓国が外交問題にする可能性がある部分には検定意見はつけないというようになっているようです。 そんななか、2001年に教科用図書検定に合格した『新しい歴史教科書』(扶桑社) は、中学校社会科の歴史教科書として、新しい歴史教科書をつくる会によって執筆されました。 この教科書は話題になりましたが、大江健三郎氏らリベラル知識人によって批判の対象となり、ほとんど採択されませんでした。 これは歴史修正主義の問題なのでしょうか。われわれの戦後世代の歴史観は、歴史教科書によって作られたのでしょうか。 正直、高校レベルまで、特に近現代史をしっかり勉強する日本人はかなり少数だと思います。それよりも、小中学校の国語教科書に毎年のよ
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