まず最初にタクフィール(背教徒宣告)をして、その後で殺す。イスラームでは宗教的な暴力が猛威をふるった歴史はないが、しかし近年、タクフィール主義者が復活する傾向にあり、その刃がエジプトのシーア派信徒に向けられる事件が先日起きている。これより前にも、イラクやアフガニスタン、パキスタンで、タクフィールという刃がシーア派に対して用いられるのを、われわれは目の当たりにした。しかし、タクフィール主義者とは一体何者なのだろうか? カイロ南部ギーザ県のザーウィーヤ・アブー・ムスリム村で、4名のシーア派信徒が数名のスンナ派イスラーム教徒によって惨殺されたのは、夏の初めころ、ニーメ・シャアバーン〔※お隠れの第12代イマームの生誕記念日にあたるシャアバーン月15日、西暦6月23日〕のことだった。この殺戮は、ユースフ・アル・カラダーウィーの発した背教徒宣告を受けてのものだった。 エジプトの有名著述家のファールーク
西欧の宗教学は「神学」を出自とする。他方、イスラーム世界にはそもそも「神学」は存在せず、イスラーム学とは「宗教学」であった。しかるに西欧の宗教学はこのイスラームの「宗教学」を包摂する道を選ばず、かえってイスラームに「イスラーム研究(東洋学、地域研究)」という別の専攻を割り当て、イスラームを視野に収めることなくその「宗教」概念を構築してきた。こうして形成された西欧の宗教学もイスラーム研究も価値中立的な客観的記述を標榜するが、実はイスラームの真理性要求の拒否を無自覚な規範的前提としている。本稿は、言語の規範性の本質にまで遡り、イスラーム研究における規範主義的アプローチの必要/必然性を基礎付け、「イスラーム」の辞書的意味から出発して、「真のイスラーム」と「偽のイスラーム」の識別をこととし、伝統イスラーム学との接合、イスラーム世界との対話を可能ならしめる新しいイスラーム研究のパラダイムを提示する。
イスタンブルのウスキュダル地区にあるウズベクテッケ。18世紀にハッジに向かうウズベク人達の休憩所兼スーフィー修行場として建てられた。第一次世界大戦後の祖国解放戦争時には武器庫として使われた。現在はイスラーム研究センターになっている。 ウズベクテッケの礼拝堂兼修行場。大幅に改修されたため18世紀当時の面影は残っていない。様々なアラビア書道が壁に掛けられている。 スーフィー道場の隣にある台所。スーフィー教団の弟子や旅人にはウズベクピラフが振舞われていた。 研究棟からの風景。ボスポラス海峡が一望できる。
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1953年、北海道夕張市生まれ。1983年、エジプト・アズハル大学卒業。 1984年より国際大学大学院国際関係学研究科助手、1985年より国際大学中東研究所主任研究員・主幹助教授、1989年より国際大学大学院国際関係学研究科助教授、1997年より国際大学大学院国際関係学研究科教授。1998年に京都大学東南アジア研究センター教授に転じ、1998年より京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授を務めた。1999年に学位論文を提出して、京都大学法学博士号を取得。2008年~2010年、朝日新聞日曜紙面にて書評委員を担当。2019年、京都大学を定年退職し、立命館大学立命館アジア日本研究機構教授となった。
1.はじめに 2.豚について 3.宗教的戒律と豚 4.反芻動物と豚 5.中東で豚を飼うベネフィット 6.終わりに 参考文献 1.はじめに 世界各国の宗教には色々なタブーがある。例えばユダヤ教やイスラム教では豚が禁じられた食材となっている。このようなタブーについてインターネット上では「豚は寄生虫(繊毛虫)がいるので食べてはならないと定められた」という言説が見られる。一方人類学者のマーヴィン・ハリスは全く別の理由で食べないのだとその著書で述べている。ここではハリスの意見を簡単に紹介し、豚のタブーについて説明していきたい。 2.豚について 豚は飼うのに実に合理的な生き物である。豚は餌に含まれるエネルギーの35%を肉に変えることができる。一方羊は13%、牛に至ってはわずか6.5%である。雌牛は一頭の仔牛を産むのに九ヶ月の妊娠期間が必要であり、また仔牛は400ポンド(180kg)に達するのに四ヶ月か
【礼拝の時刻について】 質問: 播種・耕作・大いなる汚れの状態▼1、主人への奉仕などの仕事により夜間の礼拝を昼頃まで遅らせる人々がいるが、それは許されるか否か。 答え: 昼間の礼拝を夜まで、あるいは、夜間の礼拝を昼まで遅らせることは誰にも許されない▼2。それは収穫・耕作・業務・大いなる汚れの状態・小さな汚れの状態▼3・狩猟・娯楽・遊技・主人への奉仕など、いかなる行為によるのであっても許されない。否、ムスリムはすべて、ズフルとアスルの礼拝を昼間に、ファジュルの礼拝を日の出前に行い、いかなる業務、娯楽などの行為によってもそれを怠ってはならないこと、また、主人は奴隷が、雇主は雇人が定められた刻限内に礼拝を行うことを妨げる権利がないこと、業務・狩猟・主人への奉仕などで、それらの礼拝を太陽が沈むまで遅らせる者には懲罰が科されなければならないことなどに関して、合意(イジュマー)が成立している。それどこ
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