仕事で自己実現ってホントにOK?――社会学者、鈴木謙介氏インタビュー(中編):2030 この国のカタチ(1/6 ページ) 昨今すっかり定着した感のある「仕事での自己実現」というフレーズ。「やりたいこと」や「好きなこと」を軸に仕事を選ぶという作法が、何だかすっかり当たり前のことのようになった感すらある。 鈴木謙介さんはこうした仕事への自己実現に対し、「半分賛成、半分反対」という。バブル期を絶頂とした消費による自己実現に比べれば、考え方としてはまとも。だが、「仕事による自己実現というのは、容易に、劣悪な環境で自分が働いていることを肯定することと同義になります」とその危険性も指摘する。また、自己実現は結果とともに、個人の意欲や本気度を問われるため、その心理的な負荷は高いという。 →若者はなぜ生きづらいのか?――社会学者、鈴木謙介氏インタビュー(前編) 消費による自己実現から仕事による自己実現へ
電子出版の衝撃は、書き手も出版社も(少なくともしばらくは)儲からない、ってことに尽きると思うんだ。 この前、自称三流ライターのおじさんが、大手ニュースサイトで手の込んだ記事が一本3,000円と言っていた。それで喰えるの? で、喰うために、取材のない日は10本とか書くんだと。別のおっさんも同じようなことを言っていたので、原稿用紙一枚の原稿料という観点でいえば、明らかにSF作家を下回る。 野良でも自分で餌場を探しにいける犬よりもライターは劣る状況なのは間違いない。 で、衝撃なのは電子出版。電子書籍アプリとかの動向を見ていると、売上的にはゴミ。数百円のアプリが数百個売れておしまいって例が続出していて、アプリ化のための費用とか考えると普通に赤字。iPadとかkindleとか騒いでる必要性すら感じないぐらいの状況であって、こっちが衝撃受けるわ。 だから、電子出版というプラットフォームが出てきたから即
● 仕事サボって、友達とゲームしてたらTLに「ゲーム会楽しかったです」とか書かれてあっという間にバレたでござる GW中でも仕事は当然あるわけで、締め切りが迫っているのを敢えてスルーして滅多に時間の取れない友人たちとボードゲームに興じたところ、楽しかったゲーム会の散会後に次々とtwitterで「ゲーム会楽しかったです」RTやreply。たちまち発注元の知るところとなり、サボっていたことが発覚、半分徹夜で対応するハメになって涙目。まあ、九割九分私が悪いんですけれども。ええ。口止めしとけってことで。 ● やたらtwitterで下ネタ振ったりタメ口きいてきて、超馴れ馴れしいのでダルくなって何お前感を丸出しにしたRTしたら取引先の偉い人だったでござる twitterのポートレートも萌え系女の子だし本名も出してないけどよくTL上で絡んでくるのだが何か上から目線なのに下ネタメインで何でそんなこと私が言わ
3台目のパン焼き器を買った。三代目というべきかもしれない。ツインバードの「ホームベーカリー ホワイト PY-D432W」(参照)というやつ。現時点でのアマゾン価格だと、 7,329円。こう言ってはなんだけど、こんな安いもんで大丈夫なんだろうかというのと、ホーム・ベーカリー・マシンなんてもうある程度枯れた技術なんだから、こんな価格でもいいはずなんじゃないか、と考えあぐねた。あー、しかし、こんな問題、考えて結論出ません。ええい、自ら人柱、と。買ってみた。使ってみた。問題なし。まるでない。よく焼ける。いいんじゃないの、これ。 なぜ買い換えたかというと、それまで使っていたのにちょっと不満が出てきた。粉で400gしかできない。普通に自分用のパンを作る分にはそのくらいでよいのだけど、パーティ用にピザとかフォカッチャとか作るとき、あと100gできるといいなと思うようになっていた。 それと不満ではないのだ
3月初旬。学生の姿もまばらな関西学院大学のキャンパスに、鈴木謙介さん(33)を訪ねた。メッシュの入った茶髪にあごヒゲという出で立ち。重厚な研究室がまったく似合わない。 それもそのはず。気鋭の社会学者は、TBSラジオ「文化系トークラジオ Life」、 NHK「青春リアル」でメイン・パーソナリティーを務め、若者の間では「チャーリー」の愛称で親しまれている。難解な社会学用語を駆使する一方で、誰にでも分かる言葉でも語りかけてくれる、頼れるアニキのような存在なのだ。 自らDJをやっていた経験もあり、サブカルから政治哲学まで、その守備範囲はとてつもなく広く、鈴木さんの師匠である宮台真司氏を彷彿(ほうふつ)とさせる。全3回でお送りする鈴木謙介さんへのインタビュー第1回目は「閉塞感」について。 閉塞感に直面する日本 「銘々が自分の都合のいいイメージの中で社会というものをとらえて、例えば自己責任論にはまり込
→紀伊國屋書店で購入 ミトコンドリアDNAが母系で受け継がれるのに対し、Y染色体は父系で受け継がれる。ミトコンドリアDNA解析は過去10万年の人類の移動を明らかにしたが、正確には女性の移動なので、ヨーロッパ人のアメリカ大陸侵略のような男性主体の移動は検知することができない。男性の移動を明らかにするにはY染色体の解析が必要である。 本書は2005年発行とやや古いが、Y染色体の研究者による日本人の起源論である(2009年時点の研究は崎谷満氏の『新日本人の起源』を参照のこと)。 Y染色体による民族のルーツ探しの本としてはブライアン・サイクスが『イブの七人の娘』の姉妹編として書いた『アダムの呪い』があるが、読みすすむにつれ鬱になった。 女性は妊娠によってしかDNAを残せないのに対し、男はその場限りのセックスで子孫を残せるので、Y染色体はミトコンドリアDNAよりも寡占が起きやすい。ミトコンドリアDN
事業仕分けのニュースなどを見ていて感じた、素朴な疑問をメモしておきます。 行政仕分けをやっている行政刷新会議には、財務省と仕事が重なっている、という批判がありました。まあ「行政刷新会議」なんて名称の組織が事実上の予備査定をやるのは、たしかに妙な印象はあります。だけど、そもそもどうして財務省に他省庁の実施したい政策を諦めさせるほどの力が与えられているのか、そのことの方が私には不思議です。 だってさ、会社で経理部が各事業部の予算を(財務省がやっているように)査定するなんて、聞いたことがない。私の勤務先の経理部長は、10人程度任命されている取締役の中に入っていない。最高財務責任者にあたる方は、もちろん取締役です。けれども、財務執行の実務部隊はごく少人数だし、大した権能を持っていない。「偉い人たち」の決めた方針の下で、粛々と与えられたルールに則って仕事をしているのです。 だから例えば日銀のように、
東京裁判の時、石原莞爾が、東条英機と思想上の対立があったようだがと問われて、東条に思想などというものはないから、対立などありえないと答えたのは有名な話である。 『週刊金曜日』が天皇制特集をしていて、私の『天皇制批判の常識』を他の書籍とともにあげて「小誌とは何かと意見の異なる著者だが」として紹介している。 しかし、『週刊金曜日』に「意見」などというものがあるのだろうか。あるなら聞かせてもらいたいものである。誰が「小誌」を代表するのか知らないが、ぜひ議論して、どういう風に「意見」が違うのか知りたいものである。 まあたとえば「九条」というバカ左翼の天皇陛下であるが、彼らはこれについて意見など言ったためしがない。自分では言っているつもりだろうが、では自衛隊を廃止するのか、それで軍事をどうするのだ、という質問にはいっさい答えないのである。中島岳志もそうだが、質問や批判に答えないやつは「意見」だの「思
以上(スミマセン、昨日の続きです)、ウワバミ君がどう日本の現状を心配し、格付け会社をどんなふうに嫌悪し、ハイパーインフレをどのぐらい恐れて首をすくめ、国債発行を母の日の肩たたき券発行と同等に思っているエリートたちのモラルハザードをどう嫌悪しているか、この3日の記事を熟読してくれたヒトなら、きっとしっかり理解してくれたものと信じる。 しかしウワバミどんが一番イヤなのは、このあたりでエコノミストたちの話の多くが「あなたの資産をどう守るか」に急展開することである。日本破綻についての楽観論でも悲観論でも、ここまでの一見マジメな長広舌は、実はみんな前置きにすぎない。コワい話で震え上がらせたり、「まあまあ」と肩をたたいて安心させたり、カンタンに言えば「脅したりスカしたり」、その上で「だからボクがこれから言うことを聞きなさい」にもっていく。 資産管理のプロフェッショナルとか、エコノミストとか、アナリスト
こころと脳の対話 河合隼雄さんと茂木健一郎さんの対談集であるこの本にこんな話が出てきます。 河合: ときどき起きるのは、僕の乗ったタクシーの運転手さんなんかが、むちゃくちゃに身の上話なんか始めるんですよ。 茂木: エーッ!そりゃおもしろい話ですね(笑) 河合: タクシーに乗るでしょう。すると「私は、本当は別の仕事をしていたんですよ」とか話しだすんです。それで僕が「へえ〜」とかいうとね、ブワーッと話が続いてきてね。それで、曲がり忘れたりね(笑)。まるっきり違うとこに行ってたりするんです。そこでメーターを倒して、「ここからタダで行きますから」とかいって(笑)。そのあいだ、もうずっと、身の上話。 茂木: 河合先生ってわかってのことですか。 河合: いやいや、全然知らんのですよ。 茂木: わからないで、なぜか身の上話をするんですか。 河合: うん、しゃべりたくなってくる。だからこのごろタクシーに乗
紙の本が多いんで、キュラーズの倉庫を借りている。 時々、使用料の支払い遅れてしまって、請求書がやって来る。うちの給料の払いが25日。ここの料金引き落としが26日だから、悪気はなくても口座に金が入ってなかったりするわけで。 でまぁ、支払いが遅れたとゆーことで、「遅延管理料」なるものを取られるんだけど、これが馬鹿高い。 25日給料で26日引き落としとか、これ自体も随分罠だ。給料の口座と一致させておけば問題はないだろうけど、「歴史的な経緯」とかで別になってしまう人は少なくなかろう。私も当初は給料の口座だったのだけど今は違うので、「資金移動」が発生してしまう。で、引き落としにしてると、もう払う機会がないから「お支払いのお願い」なる文書が来るまで待つハメになり、その時には「遅延管理料」がしっかり取られるわけだ。 で、この「遅延管理料」が酷い。 私の通常支払うべき金額は18,690円。これに対して3週
twitterで嘘言いかけたんで、ちゃんと整理。 携帯の割り当て絡みの話からか、「800MHz帯FPUなんてマラソン中継にしか使ってないから空けろ」的な話がtwitter方面から。 電波解放政策議論にみる矛盾 個人的に800MHzの中継機材って、音声のそれしか見たことがなかったんで「ラジオじゃしゃーねーから許してやれよ」とか思ってたんだけど、映像でもやってるらしい。 「平成19年度電波の利用状況調査」についての意見 ↑のレポートはご存知池田先生の手によるものだけど、9割くらいは賛成。 800MHz帯FPUなんて、私が「使ってるのは音声くらいだろ」とか思ってしまう程度の利用度なわけだ。一応私はこれでもそーゆー業界にいて、そーゆー仕事をしてたはずなんだが。逆に言えば、「800MHz帯FPU」なんてのは、その程度でしかない。 利用度で言えば、田舎の方がUHF帯の利用度は低いわけで、元の勤務先くら
権力を分散することは簡単なことで、全ての要職を日替わりの当番制にすればいい。 難しいのは、権力を分散して物事をきちんと進めていくことで、三権分立っていうのは、それができるから重要なこととされている。 権力が集中するってことは恐しいことだけど、物事が進まないってことも、かなり恐ろしい結果につながることがある。 だから、権力を分散して物事を進めるシステムっていうのは、非常に貴重なものであって大事にしていかなきゃいけないものと思う。 インターネットの中には、分散して物事を進めるシステムがいっぱいある。 たとえば、DNSがそうだ。www.apple.comというホスト名は実は最後に一つピリオドが省略されていて、www.apple.com.なんだけど、そのピリオド一つごとに管理する主体がある。ルートDNSの管理と、.comと.apple.com の 管理は皆違う人がやっている。 ピリオドごとに管理者
最近、送っていただく本が増えた(*)。当ブログの販促効果が知られるようになったからだろうか。『さらば財務省!』などは、当ブログ経由で140冊も売れた。ほとんど大型書店なみだ。先週は5冊いただいたが、そのうち2冊が本屋で買ったあとだった。本書もその1冊だ。 著者の出身は経産省コンテンツ課の官僚だが、風貌はとてもそうは見えない。本書の中身も、ギョーカイの複雑怪奇なしくみを客観的に分析した入門書だ。書評は来月発売の『アスキードットPC』に書くので、ここでは気になった点を一つだけ:106ページ以下で、「地デジという名の時限爆弾」がテレビ業界を震撼させている様子を描いているが、その原因が「電波を有効利用したいという政府の決定によるものだ」というのは間違いである。 FAQにも書いたように、郵政省の頭には「有効利用」なんかなかった。これは(Q2に書いたように)後からつけた理屈だ。ハイビジョン(MUS
世界について子供に考えさせるとたまに出てくる意見なのだが、 食料や水が不足して困っている国があるので、 日本は食料や水を無駄に使ってはいけない、という主張がある。 食料は世界全体で供給できる量が限られていて、 全人口でそれを配分しなければならないので、 あまり無駄な配分をすると不足する国が出てくる。 ただし、現時点で食料は十分な供給量があるのだが、 とりあえず理屈としては成立している。 しかし、水はそのような理屈は成り立たない。 日本が水を節約しても、水が足りなくて困っている国の使える水が増えるわけではない。 水が不足するのは地理的に水を得ることが難しいところに国があるのが原因であって、 日本が水を使いすぎているのが原因ではないのだ。 JUGEMテーマ:日記・一般 Tweet
”Child pornography is great,” the speaker at the podium declared enthusiastically. ”It is great because politicians understand child pornography. By playing that card, we can get them to act, and start blocking sites. And once they have done that, we can get them to start blocking file sharing sites”. The venue was a seminar organized by the American Chamber of Commerce in Stockholm on May 27, 200
News & Topics 2024.07.25 【SSR】SSR閉室のお知らせ(8月6日(火)-8月20日(火)) NEW 2024.07.19 <2024年9月卒業生対象>学生証の取り扱いについて NEW 2024.07.18 【お知らせ】夏期休暇における注意喚起について NEW 2024.07.17 【お知らせ】夏期事務休業に伴う窓口の閉鎖について(8/6-8/20) NEW 2024.07.16 【重要】2024年度第2クォーター末での退学、2024年度第3クォーターからの休学にかかる申請期限について(2024年9月19日17:00まで) NEW 2024.07.15 【2024.07.15更新】【重要】課外活動の各種申請書の提出先について NEW 2024.07.12 【日本学生支援機構奨学金】令和6年7月9日からの大雨にかかる家計急変・緊急・応急採用等について NEW News
食事法というのを見ていくと、人間どこまで頭がおかしくなれるもんだろうと興味惹かれるが、その薄らとした狂気のぼやけた臨界を見つめていくと、なにやら宗教の臨界でもある。ある宗教では豚を食うなという。ある宗教では牛を食うなという。 なんでぇ? 食えばいいじゃん、美味しいじゃんとか日本人は思う。が、かく言う日本人は、犬や猫は食わない。犬を食うのは医食同源のアジアの伝統文化でもあるが、食わない。食っちゃいけないとも日本人は思っていない。他のアジア人が食うのはかまわないと思っているし、日本人で食う人がいても不思議ではないなと思っている。知人は、犬肉はうまいが猫肉は煮ると泡がでて臭くてかなわん言っていた。しかし、大半の日本人は食わない。なんで? かわいそうじゃんとか言う。しかし、かわいい羊や馬をゆえに感謝して食うことはある。 日本人は鯨を食うと昨今の欧米人は言う。実態を知らないのだ。食ってないと思う。う
Lesson448 持ち出す感覚 表現というものは 恥ずかしさを伴うものだ。 でもその恥ずかしさを押して、 自分の中から何かを持ち出し、 伝えようとするとき、 内容以上に、その姿勢こそが 聞く人を励まし、解放するのではないだろうか? 私には、大学時代の友だち3人がいる。 この友人たちに会っているときは、 心の底から、くつろいで、 ここにいていい、 受け入れてもらっている という気持ちになる。 別れたあとも、 あとから、あとから、 あたたかい、ゆったりとした気持ちに 満たされていく。 友だち同士、とくに 女の友だち同士というものは、 どこか競いあうような部分があり、 私も、いつもは、 「気の利いたことを言わなければいけない」 「この集団の中では、 常に自分を磨いて、進歩してないといけない」 「おもしろい人間であらねばならない」 とどこか気をはっている。 でも、この友人たちといると、180度
マクロバイオティックス? 日本ではマクロビオティックと呼ばれる。そのほうが正確なんだろう。創始者の桜沢如一氏はフランス生活の経験もありフランス語も堪能で、初期の信奉者もフランスに多い。おフランス風にジョルジュ・オーサワとも呼ばれていたくらいだから、マクロビオティックもフランス語読みなのではないか。綴りは、Macrobioticで、英語だとMacrobioticsと複数形になる。ちなみに彼の名前「桜沢如一」は正式には「さくらざわ・ゆきかず」と読むのだろうが、自身も「オーサワ」を認めたようだし西洋では「ジョージ」で通したのだから、「おうさわじょいち」でよいのではないか。 マクロバイオティックスについてはいろいろ語られている。簡単に言えば、独自の食事法である。雑駁に言えば、菜食主義の一種である。いろいろ言いたい人が多い世界でもあり、実践していない人もいろいろ言っている。 だが、それらの大半は誤解
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