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ブックマーク / masanork.hateblo.jp (120)

  • 海賊版サイトを叩き潰すために政府がやるべきこと - 雑種路線でいこう

    内閣改造が終わって、そろそろ紛糾した海賊版サイトのタスクフォースも再開されそうな雲行きである。そんな中で雑なつくりの漫画村紛いの海賊版サイトが立ち上がるなどキナ臭い動きが続いている。 結局のところブロッキングは前に進めますんで後はよしなにやってねという乱暴な中間報告案が提示され、ああもう決まっちゃったんだろうなと諦めていたら、良識ある方々に踏ん張っていただいて決定までは持ち込ませず、とはいえ足して二で割ったような落としどころがある訳でもなく、はてさてどう落としどころをつくるんですかねと心配しながら眺めている。 弁護士の森先生は越後湯沢のシンポジウムでも意気軒昂だったそうで、8年くらい前に一緒に規制改革なんかをやった者としてはバランスを重視する先生らしくない戦闘姿勢だなと驚くけれども、自戒を込めていうと、児童ポルノのブロッキングを安易に認めてしまったことが今回の事態を招来している訳で、もうこ

    海賊版サイトを叩き潰すために政府がやるべきこと - 雑種路線でいこう
  • 野良データを撃つ銀の弾丸はない - 雑種路線でいこう

    でもオープンデータの取り組みが大きく動き始めた。昨年7月にIT戦略部が電子行政オープンデータ戦略を発表し、12月に電子行政オープンデータ実務者会議が立ち上がり、2月に入ってオープンデータIDEABOXで意見を募集し始めている。さっそく経済産業省がOpenData METIを立ち上げてデータを公開し始めた。公開に当たっては利用者が扱いやすいフォーマットで提供できるに超したことはないが、準備に時間をかけるよりはExcelで構わないから提供可能な文書から公開し、フィードバックを受けて段階的に改善した方がいい。 政府の保有している情報のうち統計や地図、道路情報など利用価値の明確なものは既に公開または商用化されている。これから公開するデータとして検討の俎上に上がるとすれば、何らかの行政目的のために収集され、ビジネスや学術分野で副次的な利用価値があり、かつプライバシー等の課題をクリアして公開でき

    野良データを撃つ銀の弾丸はない - 雑種路線でいこう
    jiangmin-alt
    jiangmin-alt 2013/02/12
    "昔は表計算の達人が1セル1文字の1-2-3原稿用紙で入稿したらしい"
  • 縁故採用の良し悪しと岩波書店の英断 - 雑種路線でいこう

    採用の応募にあたり紹介状を必須と公表した岩波書店に対して厚生労働省が事実関係を把握するらしい。 小宮山洋子厚生労働相は3日の閣議後の記者会見で、岩波書店が13年度の定期採用で同書店の出版物の著者や社員の紹介を応募資格にしたことについて「公正な採用・選考に弊害があるという指摘かと思うので、早急に事実関係を把握したい」と述べた。 よく読むと是正するだとか言質は取られてないし、定例記者会見で質問されて他に答えようがなかったのだろう。わたしは岩波書店の取り組みは従前からあった採用の慣行を可視化して広く門戸を開く意欲的な取り組みとして評価しているが、これを機に「縁故採用」に対して政府が何かしら対応を見当するのだとすれば、それはそれで興味深い展開ではある。 縁故採用についてWikipediaで調べるとこうある。 縁故採用とは、企業が求職者を雇用する際、その企業となんらかの関わりがあることを採用の条件と

    縁故採用の良し悪しと岩波書店の英断 - 雑種路線でいこう
    jiangmin-alt
    jiangmin-alt 2012/02/06
    "著者や編集者との接点を開拓し、原稿なり紹介をお願いすることは編集者に求められる基本的なスキルであり、優れて実践的かつ効率的な選抜方法といえるのではないか"
  • 成人の日に寄せて - ロスジェネの戯言 - 雑種路線でいこう

    もう15年も前だが成人することに感慨はなかった。消費税値上げ前の駆け込み需要でバイトが忙しくて成人式には行かなかったしオトナになる実感もなかった。十代のころ学生運動や尾崎豊に憧れたが、大学受験に失敗して浪人した頃には西海岸からネットの鼓動を聞き、大きく時代が変わりそうな気配を感じた。 今より牧歌的とはいえ当時だって世の中が終わりそうな話はあった。世間は阪神大震災と地下鉄サリン事件に震撼し、東海沖地震はいつ起こるか分からず、銀行の不良債権問題は底なしで、国の債務発行残高は(今と比べればかわいいものだが)膨れ上がり、円高はどこまで進むか分からず、2000年問題とか世紀末には恐怖の大王が降ってくるなんて予言もあった。世の中の不安なんて、いつの時代だってそんなものだ。 実際あれから山一證券や長銀・日債銀は破綻し、2001年には米同時多発テロ事件が起こり、僕らは就職氷河期世代として厳しい労働市場に放

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  • 入社と葛藤 - 雑種路線でいこう

    最初は「青田買いの何が悪い?」の一部だった自分語りが論旨と関係ないので分割・加筆する。久しぶりに自分が働き始めた頃のことを思い出しながら、在学中に就職するとはどういうことか考え直してみた。僕は1998年2月、20歳の時に学部2年の終わりで前の会社に入社した。2002年10月、25歳で今の会社に転職したから4年半ほどお世話になった訳だ。 ところで僕が働き始めたのは就職してからではない。大学が決まってすぐフリーランスで働き始めた。高校時代はアルバイトしてたし、浪人中から秋葉原で名を馳せて(?)仕事をくれるという人が周りにいたのだが、あいつに仕事を出すと大学を受験しなくなるというので、とりあえずどっかの大学に入るまでは仕事を出さないという就職協定(?)が敷かれた。だから大学の合格通知を貰うや否や翌日には喜び勇んで働き始めた。 最初はIT系出版社でフリーランスのライターや、ソフトウェア開発の補助(

    入社と葛藤 - 雑種路線でいこう
    jiangmin-alt
    jiangmin-alt 2011/11/26
    "どっちにせよ僕には仲間がいて、何かに挑戦し始められる程度の注目を浴びたのに、結局のところ踏み出さなかった"
  • 最近すっかりブログを書かなくなった理由を徒然と考えてみた - 雑種路線でいこう

    何も考えていない訳じゃない。飲み過ぎてブログエントリーを纏めるためのまとまった時間を取れないってことはある。Twitter中毒になって何でも140文字で書き捨てている間に表現欲がガス抜きされてるってのもあるかも。そしてFacebook。すっかりブロガーでなくなってしまってからTwitterやっててもブログが続いてるid:Chikirinさんやid:shi3zさん、id:finalventさんスゲーや、と思うようになった。 ところでいまSan Diegoに来ている。約100年前に建ったオンボロのホテルに泊まってる。手動扉のエレベータなんて初めて乗った。1913年にこのホテルに設置された時は世界で最も速かったんだと自慢げに書かれてる。サンディエゴは10年ぶりだ。10年前の僕はアフガン戦争に沸き立ち方々で星条旗を掲げたこの海軍の街に仕事でやってきた。9.11で海外出張禁止令が出て9月の出張は流れ

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  • 日本のソフトは「擦り合わせ」で米国に負けた - 雑種路線でいこう

    ものづくり研究では伝統的に日が得意とされてきた「擦り合わせ」が、デジタル家電や携帯電話の世界で必ずしも機能せず「ガラパゴス現象」を招いた背景に何があるのだろうか。 しばしばソフトウェアの世界で重層的な下請構造が問題とされがちだが、この構造は雇用慣行や産業構造に起因しており、必ずしもソフトウェアに限ったものではない。例えば昔の繊維産業や現代の自動車も多段的な下請構造を抱えているが、決してガラパゴス化していない。これから述べることは一般論に基づく仮説であり、いずれ実証分析したいので、間違っているところは是非ともご指摘いただきたい。 自動車や家庭用ゲーム機・デジカメ等と比べてガラパゴス化している携帯電話・地デジ・業務ソフトウェア等で共通しているのは、まず機器メーカーが最上位にいないことである。最上位に電話会社・銀行といった大口顧客やテレビ局のような鍵となるステークホルダがおり、主契約企業が下請

    日本のソフトは「擦り合わせ」で米国に負けた - 雑種路線でいこう
  • 就職氷河期世代が30代までに居場所を模索するための5つの習慣 - 雑種路線でいこう

    新卒の内定率が就職氷河期よりも悪いらしい。いずれ大企業に入り損ねた俊才が起業して日を救うかもしれないが、進路を閉ざされた多くの若者にとって救いになる話ではない。厳しい就活競争で周囲を出し抜き勝ち抜くための秘訣で、みんなが救われることはない。就職できたとして「やりたい仕事」に就けるとは限らないし、就活に失敗しても数年後に居場所をみつけているかも知れない。どうすればシューカツ一発勝負で疲弊するのではなく、長丁場の人生を意識して「やりたいこと」や「居場所」を模索していけるのだろうか。 今春卒業予定の大学生の就職内定率が、2月1日時点で前年同期を6.3ポイント下回る80.0%で、1996年の調査開始以来、過去最悪だったことが12日、文部科学省と厚生労働省の調査でわかった。就職氷河期と呼ばれた2000年の81.6%も下回り、雇用情勢の厳しさが改めて浮き彫りになった。 というわけで、ちきりんは今20

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  • 未来のリトル閻魔様にヨロシク - 雑種路線でいこう

    神田さんが気の毒なことになっている件、他人事ではない。相手と面と向かっていたり今の段階で何か論じる場合は人間ってそれなりに気を配れるけれど、数年前のコンテクストで伝聞調で何を書いたかまで問題とされると何がどう引っかかるか分かったものじゃない。が、伝聞であれ記事として書けば編集者から「それウラ取ったの?」とツッコミが入って然るべき記述だし、ちょいと調べれば誤解の解ける底の浅い与太話ではある。神田さんもジャーナリストを標榜するなら感情に任せてエントリーを起こす前にググってWikipediaくらい確認しても良かったのではないか。 ボクは、みなさんが知っているとおり、原子力反対派でも賛成派でもない。ただ、イラクに行く際に人から忠告をうけただけの話だ。まちがっているのならば、訂正いただきたいだけだ。 6年前のたったの「82文字」が原因で、東京電力さんの仕事はキャンセルされてしまうのだろうか? 劣化ウ

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  • 成熟経済を蝕む仮定法の亡霊 - 雑種路線でいこう

    このまま派遣村は定着して正月の風物詩となるのだろうか。年末から正月にかけて経産相が経済団体の幹部を呼び出し「新卒を採ってくれ」と頭を下げ、閣僚が派遣村に顔を出す報道をテレビで見るに、行政がこういった問題と向かい合ったことは政権交代の成果ではあるが、全く解決の見通しが立たない印象を受けた。去年の今ごろ僕は新卒一括採用こそ問題と書いたが、それは問題の一断面に過ぎず、慣行に過ぎず制度的な介入が難しい。実質的には緩い解雇規制の問題でもない。成長で矛盾は緩和されるが旬を過ぎたロスジェネが救われる訳ではない。だいたい俄造りの「成長戦略」で期待通り経済成長を達成できるか疑わしい。 この正月いくつかのを読んで当の問題って実は別のところにあるのかも知れないと考えた。まず『学歴の耐えられない軽さ やばくないか、その大学、その会社、その常識』によると大企業の採用が減ったのではなく大学生の数が増えている。そし

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  • 政治的に正しいソーシャルWeb開発に必要な想像力と多様性 - 雑種路線でいこう

    mixi同級生を始めたのだが登録で戸惑い、多様な経歴への配慮に欠けていることに驚いた。学校を留年や中退した場合の入力方法が分からないし、あらかじめ用意されていた部活しか登録できず、在籍当時にあった学科が表示されない。きっと開発者は学校を転校も留年も中退もしたことがなく、出身校や学部が廃止や名称変更になった経験もないのだろうか。 わたしは中学で留年したので卒業は1993年だが、入学時の学年での同級生が探す場合の便宜を考えて来の学年である1992年で登録した。後から経歴詐称になってはまずいと考え直して変更しようとしたが、記述を変更できない上に消去すると180日間は再登録できないという。高校も1994年に中退したが、指示に従って登録すると1995年卒業とされてしまった。卒業年ではなく入学年や在籍期間なり嘘のない内容で入力できないものか。転校やら留学で複数の学校にいた人々も少なからずいるはずだが

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    jiangmin-alt
    jiangmin-alt 2009/11/29
    「mixi同級生」の話。リクナビもひどかった。まあ大方そんなもんだろうと分りきってるので端から使わない。
  • 個人情報保護法改正へ向けた期待 - 雑種路線でいこう

    昨日Twitterでの議論で知ったのだが個人情報保護法の改正が検討されているらしい。ググっても毎日新聞の記事しか出てこないが、他の新聞は取り上げたのだろうか。どういう方向での改正が検討されているかまでは読めないが、個人的には前々から個人情報保護法は大幅に見直す必要を感じていたので、困難な仕事だが是非ともやり遂げて欲しい。 05年4月に全面施行された個人情報保護法が法改正を視野に見直されることになった。福島瑞穂消費者・少子化担当相が先月23日の記者会見で表明し、今月から消費者委員会を中心に論議される見通しだ。(略)堀部政男・一橋大名誉教授(情報法)は「自分の情報がどこにあるか分からない状況の中で、新たに『自己情報保護期待権』のような権利を検討していくべきではないか。独立した監視機関を置くなど見直しには新しい情報技術に対応した論議が不可欠だ」と指摘する。 公平かつ新規参入・技術革新に柔軟な規制

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  • 予算査定のネット公開は日本版Open Governmentへの決定打となるか - 雑種路線でいこう

    2010年度は試験的に内閣府の100億円、2011年度から全面的に予算査定のネット公開を予定しているらしい。予算要求の段階で公開されるとなれば、各省からの要求も国民への説明を考えた内容になり、それぞれの予算要求について内容がどこまで詰まっているか、これまで以上に情報が開示されるのではないか。在野の専門家を幅広く動員することで予算の無駄を排し、効果的な事業の提案を促す効果も期待できる。 菅直人副総理・国家戦略担当相は11日、財務省主計局による政府予算の査定過程をインターネット上で随時公開する方針を固めた。具体的には主査、主計官、主計局次長、主計局長といった各省との折衝の節目ごとに事業内容、金額や変更理由の公表を想定している。 正直なところ「大学の相談体制の充実など就職支援の強化」13億円とだけ公表されても、市井のブロガーとして執行の是非について論じ難い。補正の検討日程やら、細かいところが決ま

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  • 新卒就職支援事業の執行停止は縦割り行政か - 雑種路線でいこう

    大学講師の末席を汚す者として学生の就職動向は気になるところだが、新卒就業支援の予算執行停止を縦割り行政と批判するのは、ミクロとマクロを混同してはいないか。ミクロ的には教育の質や就職指導が就職率を大きく左右することは論を俟たない。しかし国が補正事業として薄く広く行う場合、マクロ的には事業自体が多少の雇用を生む他、雇用のミスマッチを多少は改善できるとして、公平かつ効率的な財政支出かどうか議論を要する。 それでいて、長大臣や菅大臣らは来年春に学生たちが職に就けない状況を生み出してはいけない、などと二枚舌を弄しているか)無知なのか、のいずれにみえるわけ。少なくとも雇用対策ではなく、彼らが狭義の縦割り行政前提の「雇用対策」しか考えていないのがよくわかるように思える。 このところ学生のキャリア意識も不況でかなり堅実となっており、これから手厚く支援することで大幅な就職率の改善を図ることは難しいのではな

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  • Gov 2.0を見据えた需要主導のクラウド戦略を - 雑種路線でいこう

    役所から「日のクラウド振興策をお題目で終わらせないために」の続きを話すようにと依頼を受ける。何を話そうか悩ましいところだが、とりあえず考えていることをブログにまとめて、フィードバックも踏まえた上で考えることにした。 いわゆるクラウド・コンピューティングについて、その定義が明確ではないが、米国NISTなどが用語の定義を検討しており、ISOもクラウドコンピューティング関連の標準化に関心を持っている。ITUも今後サービス提供基盤としてのクラウドコンピューティングについて標準化を検討するだろうから、遠からずくっきりした輪郭やが現れ、標準化のロードマップもみえてくるのではないか。 グーグルやアマゾン、マイクロソフトが大規模なデータセンターを建造し、低コストなPCベース大量のサーバーをミドルウェアで連携させて大規模サービスを運用していることが広く話題となったのはここ数年のこと。いわゆるハードウェア・

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  • 公示期間後のブログ更新について - 雑種路線でいこう

    明日から衆院選の公示期間となる。公職選挙法を気をつけて更新する必要があるのだけれど、結局ブログで何を書いちゃまずいかが分からない。そう悩んでいたところに山口浩さんの総務省や警察への問い合わせは日的だが興味深い試みだ。 先日、twitterでのつぶやきが選挙運動にあたるかどうか、みたいな話題で一部が盛り上がっていたが、twitterもウェブサービスの1つなわけで、特殊な扱いになるわけがない。とはいえ、そもそも何がいけないんだっけ?というあたりを確かめたかったので、ちょっと聞いてみたら、見事にたらい回しにされたうえにうやむやにされた。 もともと当ブログは選挙運動を目的としておらず、各党の政策やら候補者の個々の注目すべき動きに言及することはあれど、自分がどこの党を支持しているとか、誰某を応援しているとは書いていないので、公示期間か否かに関わらず問題ないと考えて更新を続けるつもりではある。 先の

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  • 世代間格差は世代内格差でもある - 雑種路線でいこう

    将来の増税かインフレかは分からないが、放漫財政が将来世代にツケ回ししているのは確か。しかし誰かしら経済や介護といった世話の必要な老人の面倒をみる必要があるとして、世帯単位の相互扶助よりは社会保障制度の方が、世代内で世話の必要な親を抱えている者、そうでない者とで負担の公平性があるのではないか。子育て支援も実は「当の子供たち」も一枚岩ではなく、不甲斐ない親を持った子が犠牲になるか、将来の増税でみんなが犠牲になるかの違いかも知れない。 日経済の最大のリスクは、経済の長期停滞を放置して目先のバラマキばかり力を入れ、若者から取り、老人に与える政治家である。与野党は子供手当や幼児教育の無償化を競っているが、その財源となる巨額の国債を増税で償還するのは、当の子供たちだ。彼らがそのしくみを理解したら、「親の犠牲になるのはいやだ」と泣くのではないか。 ところで3人の子を持つわたしの場合、個人的には現行の控

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  • 新たなP2P規制ではなく現行法の執行が課題 - 雑種路線でいこう

    P2Pを通じた児童ポルノ流通は、現行児童ポルノ法で児童ポルノの配布として既に違法化されているし、著作物にしても送信可能化権で手当てされている。問題はP2Pを通じた児童ポルノ流通が法規制されていないことではなく、違法であるにも関わらず法執行できていないことだ。仮に新法でP2Pを規制したところで児童ポルノの配布が違法性阻却される訳ではないし、いずれにしても被疑者の故意性は裁判所が判断することになるだろう。 Winny等の利用者に限定して、児童ポルノが共有状態になることを回避する義務を課し、その回避義務に違反した行為を過失犯として処罰する方法が考えられるのではないか。 問題はP2Pやワームを通じて現に権利侵害情報が流通していることであり、これは立法を通じた違法化によって実態として改善される訳ではない。既知の違法なファイルについてアンチウイルスと同様の手法でサーバーや端末が識別することは技術的に難

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  • ブロッキングの実証実験は 附則の国会通過が前提に - 雑種路線でいこう

    わたしも専門家として政府や業界でのブロッキング検討に協力してきたが、そもそも児童ポルノ禁止法の与党改正案に附則で「インターネットによる閲覧の制限」に関する技術の開発の促進が盛り込まれたことを踏まえて、この法律が昨年の臨時国会で成立することを念頭に準備してきた。 児童ポルノ禁止法改正案については26日から審議入りしたものの現時点で与野党に大きな隔たりがあり、今国会中に法案が通過するかは予断を許さない。既に予算がついて官民連携へ向けて協議会も設立されたところだが、国会での結論が出るまでは、憲法や電気通信事業法で明らかに認められている範囲に絞って効果的な児童ポルノの流通抑止策について検討すべきではないか。 先行する欧州をみてもブロッキングを技術的に可能とすることが、その後の様々な表現に対する規制の端緒となっているようであり、国会審議では是非そもそも「インターネットによる閲覧の制限」の開発を政府が

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  • 実名ブログの矜持 - 雑種路線でいこう

    このブログを開いてから実名と筆名と何度か揺れ動いたが、昨年のある段階から実名を使うようにした。契機は昨年の青少年インターネット利用環境整備法の動きに関連し、会社の手助けを借りて活動するようになった折、そこで知り得た情報をブログで取り上げる際に、人とブログとが紐づいていないと相手に対してアンフェアだと感じたからだ。悩ましい決断ではあったが、結果としては良かったと思っている。 昨年の今ごろ参議院に呼ばれたときも、渡した名刺に書かれた会社のアドレスではなくブログに載せているアドレス宛に連絡があったから、ああ読まれているのだなと気付いた。考えていることを折に触れてブログに書くことは頭の整理になるし、僕が何をどういう風に考えているか、興味を持ってくれている人々と共有できることはコミュニケーションとして非常に効率的だ。分からないことを分からないと書けば、関係者からメールで教えてもらえることもある。

    実名ブログの矜持 - 雑種路線でいこう
    jiangmin-alt
    jiangmin-alt 2009/06/11
    "このブログを開いたとき当初は筆名を使っていたが、昨年のある段階から実名を使うようにした"; あれ? 「さまざまな憂鬱とわたし」というタイトルの時に当初は実名で、その末期に筆名を使いだしたんじゃありません?