休日明け24日の東京外国為替市場で、円が買われ、対ドルやユーロなど主要通貨に対し、全面高の展開となった。北朝鮮による韓国への砲撃で国際情勢が緊迫する中、従来なら“有事のドル買い”で円安が進んだはずだが、市場では「ドルやユーロに比べ、相対的に先高感の根強い円が『安全資産』と見なされている」(関係者)とし、“有事の円買い”が強まっている。 午前9時現在は休日前の22日に比べ15銭円高ドル安の1ドル=83円26〜29銭。ユーロは、3円07銭円高ユーロ安の1ユーロ=111円46〜49銭と急上昇した。 市場では当初、23日の北朝鮮の砲撃を受け、「有事のドル買いに加え、朝鮮半島に近い日本の円は売られる」との見方が多かった。ところが、実際には、主要通貨に対し、円が買われる展開となっている。 特に、財政危機拡大の懸念が高まっている欧州のユーロは、ドルに対しても売られ、全面安に。対円では、23日のニューヨー