それなりの歳になったせいか、流石に独り身ではマズイらしい。 ある程度仕事が出来るようになると、周囲は今度はプライベートも相応を要求されると言う事だ。 所謂、婚活とやらを勧められたり、もっとダイレクトに合コンに誘われたりする。 しまいには、ちょいとお酒が入った場で、とうとうと説教してくれる。 お前が独り身なのは高望みしているせいだとか、もっとその手のことにお金を使えとか。 彼らのお言葉は経験から来る物だったり、一般に手法だったり、とりあえず正論という奴だ。 一般的な正論に異を唱えるつもりは毛頭ない。問題は、その正論が自分に当てはまらないことなのに。 高望みしているから妥協しろと言われても、自分の中でその判断基準がさっぱりわからない事だったり。 身なりも含めて、程度の金を惜しんだことはないつもり。 だったら、どうしてという疑問もよく聞かれるが、要するに、非モテとか非コミュのような自己意識に問題