福岡簡裁は24日、120円の缶コーヒーを1本万引きしたとして窃盗罪に問われた男に、罰金20万円の略式命令を出した。 男は即日納付。高い代償を支払って釈放された。 男は、佐賀県唐津市の建設作業員(36)。福岡県警早良署によると、22日未明、福岡市早良区次郎丸6のコンビニエンスストアで、缶コーヒー1本をセカンドバッグに入れて盗んだところを店員に見つかり、窃盗容疑の現行犯で逮捕された。 同市には仕事で訪れていた。給料の大半はパチンコ代などで浪費していたといい、所持金はなかった。「のどが渇いたので盗んだ」と供述したという。 男は数年前から計4回、福岡市や佐賀県で数百円程度の総菜などを万引きしたとして、警察で取り調べを受けていた。これまでは被害が少額ですぐに犯行を認めたため、逮捕や書類送検をしない「微罪処分」や、書類送検されても不起訴(起訴猶予)だった。今回は店員に見つかった際に逃走しようと