文部科学省が2011年12月に刊行した「大学図書館における先進的な取組の実践例」において、機関リポジトリが注目されている。「実践例」では、36件を学習支援ほか7項目に整理して紹介しているが、機関リポジトリはその内の1項目として5件の実践例が取り上げられた。世間でも、朝日新聞社が毎年刊行している「大学ランキング」に、機関リポジトリが評価項目として取り上げられるようになって久しい。 また、国立情報学研究所の共用リポジトリサービス「JAIRO Cloud」も、今年度から運用が開始された。これは自前での機関リポジトリシステムの構築・運用が難しい機関を想定し、機関リポジトリ環境を提供するクラウドサービスである。4月24日現在で早くも69機関から申請を集めていると聞く。情報交換のためのコミュニティサイトも立ちあがっている(JAIRO Cloud コミュニティサイト https://community.