![Amazon.co.jp: 科学と人間の不協和音 (角川oneテーマ21 C 215): 池内了: 本](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4dc2b5aaae71459d43d78fc06d664d62c22eb645/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F417dO07w46L._SL500_.jpg)
音楽とはモノではなく、活動および行為である−。「行為としての音楽=ミュージッキング」という概念を提唱し、人々を「音の現場」へといざなう画期的な評論。【「TRC MARC」… ミュージッキング 音楽は〈行為〉である [著]クリストファー・スモール “音楽というモノ”は存在しない。著者は断言する。あるのはミュージッキングなのだと。それは作曲家や演奏家の専有物ではない。リスナーも、ダンサーも、ローディーも、チケットのもぎりも、およそ音楽に関わるすべての人々は、ミュージッキングに参加している。 そう考えることで、音楽は一方的な鑑賞の対象であることをやめ、あらゆる“関係性”に開かれたパフォーマンスとなる。この視点から、とあるシンフォニー・コンサートの成立過程が詳しく検討される。そこで何が起こっているのか。 ミュージッキングとは関係することだ、と著者は言う。それは「関係を探求し、確認し、祝う」ことなの
田中角栄の政治指導と、保守政治再生の政策・戦略とはどのようなものだったのか。従来見過ごされがちだった佐藤内閣期の田中角栄に光を当て、政治家としての特質を解明する。【「TR… これまで十分に検討されてこなかった佐藤栄作内閣期の田中角栄の動きを追った。浮かび上がってきたのは、高度成長で生じた政策課題に様々なシンボルを打ち出し、新しい政治家として自らを演出する姿だ。 土地・住宅問題については「公益優先の土地利用」を記した都市政策大綱を作ったが、実態は自民党と不動産業界の結びつきを強めるものだった。農政については「農村工業化」で農業の近代化を進めるとしたが、農村の新たな利益保護策となった。通産相になると「工業再配置政策」を推進したが、業界団体との衝突を避けたため「列島改造」は徹底されず、利益誘導だけが肥大化していく。77年生まれの政治学者の分析はあくまでクールだ。 ◇ 有志舎・2520円
いのちの食べかたを、子どもと一緒に学ぶ。 表紙は子豚、裏は腸詰、つまりブタがソーセージになるまでを写真でつづる。屠畜の現場もあるが、屠畜そのものを全面に押し出していない。妊娠、分娩から離乳、よちよち歩きから10ヶ月の若豚までを、その生活に寄り添って写しとる。そして屠場から肉になるまで、さらに次の誕生までを同じ流れで見せてくれる。 これは、ありがたい。小学校低学年と高学年の二人が一緒に読むのに、ちょうどいいから。というのも、内澤旬子著「世界屠畜紀行」は早すぎるし、森達也著「いのちの食べかた」は一緒に読むには難しいから。 屠畜をテーマにすると、どうしても「場所」の話になってしまう。だが、そこへ行くまでの長い間、子どもは「食べられるサイズになるまで」成長してきたのだ。その「時間」をきっちり見せてくれる。解体現場を克明に写すことで、「ほら見てこれが現実なんだよ」と教えることもできるが、低学年にはキ
“パワポを使う方はもちろんのこと、プレゼンをする必要がある方すべてに役立つサイトです”|シゴタノ!パワポに「使われる」のではなく、パワポを「使いこなす」ためのオススメ書『いきなりスゴイ! PowerPoint』 by @ikedachie http://t.co/Sm2pauVSat Sep 03 12:25:02 via HootSuiteしごたの shigotano
なぜ西欧が覇者なのか?これに「思考様式」から応えた一冊。 キモはこうだ。定性的に事物をとらえる旧来モデルに代わり、現実世界を定量的に把握する「数量化」が一般的な思考様式となった(→数量化革命)。その結果、現実とは数量的に理解するだけでなく、コントロールできる存在に変容させた(→近代科学の誕生)。 このような視覚化・数量化のパラダイムシフトを、暦、機械時計、地図製作、記数法、絵画の遠近法、楽譜、複式簿記を例に掲げ、「現実」を見える尺度を作る試行錯誤や発明とフィードバックを綿密に描く。 複式簿記・記数法:量を数に照応させることで、動的な現実を静的に「見える化」させる。あらゆる科学・哲学・テクノロジーよりも世界の「世界観」を変えた(と著者は断言する) 地図製作・遠近法:メルカトル図や一点消失遠近法を例に、三次元的な広がりを二次元に幾何学的に対応させた。さらに、図画から「そこに流れている時間」を取
ただし、これは悪用禁止、とお伝えしておきましょう。「人を欺くためのグラフの使い方」を皮肉たっぷりに書いているものだからです。 例えば、使う必要のないところであえて立体グラフを使ったり、棒グラフで良いところにわざとイラストイメージ図を使ったりして、パッと見で数字の差が分からないようにするテクニックといったものです。 著者のニコラス・ストレンジ氏はフリーの経営コンサルタントで、マッキンゼーなどでキャリアを積んだグラフィックスのプロ。 カバーにはこんな文章が。 本書の目的は、人をだます図表づくりの技を伝授することだ。どうせやるなら、データをはぐらかしたりねじまげたりする方法を巧妙にブレンドし、うまく人を操りたい。 物事は全て表裏一体。資料にグラフが入っていると分かりやすい、パッと目に入りやすいというメリットがあります。 しかしそこには、ちょっと見ただけでなんとなくわかった気になってしまう、という
TOPICS Make/Electronics/DIY 発行年月日 2011年09月 PRINT LENGTH 424 ISBN 978-4-87311-509-2 原書 Cooking for Geeks FORMAT PDF 料理の味はさまざまな化学反応によって決定されます。その原理を知ることで、自分で作る料理はより美味しくなり、他の人が作った料理を深く楽しむことが可能になります。 本書『Cooking for Geeks』は、ギーク、エンジニア、プログラマのために書かれた料理の基本を学ぶ書籍です。食材の味と風味の組み合わせ方から、熱の加え方の違いが食材に与える影響、またパンやお菓子にとって最も重要な空気を含ませる方法など、料理の科学的な仕組みを詳細に解説し、さらなる応用や独自の新しいアイデアを生み出すための基礎を提供します。 さらに簡単なものから本格派まで100を超えるレシピと、科学
加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』 指導者層からみた戦争史 刺激的なタイトルの本で、この前朝日新聞の広告をみたら12万部とあったので、売れているのだろう。大手の新聞でも書評でとりあげてられていた。 高校生を相手に、歴史学者の加藤陽子が近現代の日本の戦争史を講義するというスタイルで書かれている。 結論からいえば、面白い本だった。 ひとことでいえば、「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」ではなく「それでも、日本の指導者層は『戦争』を選んだ」という視点で歴史をみていく、ということである。 このタイトルですぐに思い描くのは太平洋戦争における日米開戦だろう。 なぜ物量差が圧倒的にあるアメリカに戦争を挑むなどという馬鹿げたことを日本の指導層は実行に移してしまったのか、日本の指導層はアホが勢揃いしていたのか、それとも合理的で知性的なメンバーがそれなりにいたとしても誤謬を積み重ねて修正不可能に
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