先週、仲間内で初心者向けRuby on Rails講座ってのを開く手伝いをしました。講座自体はさておき、懇親会のときに講師の人が、「Lispを勉強して、遅延評価で無限リストとかやってみたい」というようなこと(それだけじゃないけど)を言っていました。そこで、基本というか、教科書まんまな説明をしてみます。ほとんど、特定1人対象の内容です 以下の例はScheme(Gauche)によります。 リストのn番めの要素を取り出す手続き まず、回り道ですが、リストのn番めの要素を取り出す手続きnthを定義してみます。FizzBuzz問題が1オリジンなので、ここではnthを1オリジンで定義してみます。Schemeの説明を省略すると、超単純なコードは以下のような感じかなと思います。 (define (nth lst n) (if (= n 1) (car lst) (nth (cdr lst) (- n 1)
大人のためのブラックボックス読解講座――クロージャとオブジェクトの微妙な関係(その2):プログラミング言語の進化を追え(1/3 ページ) 前回に引き続き、Scheme言語の処理系、Gaucheを開発している川合史朗氏が、クロージャの機能を検証し、関数型言語とオブジェクト指向言語の関係について解説していきます。今回は、クロージャとオブジェクトのより深淵を探求します。 抽象化ツールとしてのクロージャ C++的なオブジェクトの世界では、オブジェクトの実体とは「ひとかたまりの構造体としてメモリ上に置かれたインスタンス変数の値」にすぎません。オブジェクトのポインタを取れば、それは事実上、その構造体へのポインタを持っていることになります。クロージャを「関数」中心で見ていると、その実体は「オブジェクト」の実体とは異質なもののように思えるでしょう。 確かにクロージャのナイーブな「実装」は、関数ポインタと環
Gaucheとは 本連載では、今注目のプログラミング言語「Gauche」について解説しながら、簡単なWebアプリを作っていきます。Gaucheとは、ハワイ在住の日本人ハッカー「川合 史朗」さんが作ったLispの一種である、Schemeの処理系です。オープンソースで開発されています。 Gaucheの特徴は、Perlのように気軽に使える軽い処理系でありながら、正規表現、CommonLisp風オブジェクトシステムなど、Scheme標準にはない拡張機能や豊富なライブラリを持ち、実用的なプログラミングが行える点です。 最近「Gauche」に関する本も出版され、「第4回:都内大手3書店の3月ベスト3発表!(http://www.thinkit.co.jp/article/49/4/2.html)」でも紹介されているように売れ行きも好評です。それは、なぜでしょうか? 筆者はLisp、特にSchemeの持
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