「司法試験予備試験」の開始を待つ受験者たち=15日午前、東京都新宿区の早稲田大学、小川智撮影法曹資格を得るには 法科大学院を修了しなくても新司法試験の受験資格が得られる「司法試験予備試験」が15日、初めて実施され、全国8カ所で6477人(速報値)が受験した。事情があって法科大学院に進めない人のために「バイパス」として用意されたルート。合格すれば、大学院修了生と同様に、来年から5年以内に3回まで新司法試験を受験できる。 15日にあったのは第1段階の短答式試験。東京(2カ所)と札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡で実施された。マークシート方式で憲法や刑法、民法などのほか、一般教養科目から出題された。 合格者は7月の論文式試験に、さらに合格すると10月の口述試験に進む。最終的な合格発表は11月10日の予定だ。司法試験法によると、「大学院修了者と同等の学識があるか」などが合格判定の基準となる