ハードコアなB級映画にオマージュを捧げた映画『グラインドハウス』の流れから誕生した映画『ホーボー・ウィズ・ショットガン』は、フェイク予告編コンテストで栄えあるグランプリを獲得したことから生まれた長編映画だが、日本ではあることからバイオレンス映画としての勲章である「18禁」との判断がなされた。 日本で最も高いレイティングである「R18+」。俗に言う18禁であり、美人のお姉様方が全裸になって淫らな行為に没頭するアダルトビデオと同じフィールドに立ったことになる。 もちろん本作はポルノ映画ではない。では何が引っかかったのかといえば5分に1回の確率で繰り広げられる血まみれ阿鼻叫喚の残酷描写だった。その理由から考えれば、究極の愛の行為を映すアダルトビデオの方がまだ健全といえるかもしれない。 荒廃とした街を正すべく、ホーボー(流れ者、ホームレス)がショットガンを片手に街を浄化するというストーリーが展開す