仏中西部アンジェで15日、医療態勢が切迫したパリ首都圏からヘリで搬送された新型コロナの患者を運び出す医療スタッフら=ロイター フランスの保健当局は16日、新型コロナウイルスの新たな変異株が仏国内で確認されたと記者会見で発表した。PCR検査をすり抜ける特徴があり、仏当局が調査を始めた。 当局の発表や仏メディアによると、確認されたのは仏西部の病院。2月22日に院内感染が発生し、79人が感染した。このうちの死亡した8人の患者から新たな変異株がみつかった。遺伝子配列を解析して分かったという。 8人のうち7人は生前、新型コロナ特有の症状がみられたものの、当初のPCR検査では陰性だった。抗体検査などを実施したところ、新型コロナに感染していることが確認されたという。 仏当局は現在のところ、これまでの新型コロナに比べて、感染力や重症化の度合いが高いとは言えないと説明。世界保健機関(WHO)の基準にのっとり