■ 個性が求められるスピーカー 筆者がオーディオに興味を持ち始めた70年代は、縦型コンポが全盛であり、スピーカーは大型バスレフ、2Wayか3Wayが標準であった。 以降スピーカーは年々小さくなる傾向があり、80年代後半から90年代ぐらいが、ブックシェルフの全盛期だったのではないだろうか。もちろん今でも小型スピーカーは人気があり、未だ競争の激しい分野である。しかしDVDブームに乗ってサラウンドが市民権を得て以来、キューブ型スピーカー+サブウーファ、もしくはトールボーイ型というスタイルが広く受け入れられるようになっていった。 そして今はどちらかといえばイヤフォン、ヘッドホンの時代である。スピーカーにとっては厳しい冬の時代を迎えようとしており、従来とはひと味違った特徴のあるものが求められている。 日本エム・イー・ティーのBauXar(ボザール)は、タイムドメイン理論を応用したスピーカーのシリーズ