北海道八雲町の落部漁協が、特産品のボタンエビを酸素入り深層水でパックして生きたまま輸送する方法を考案し、宅配などで販売を始めた。漁協によると、ボタンエビは温度変化に弱く、管理が難しかった。 北海道南部の内浦湾でのボタンエビ漁は、例年春と秋に解禁される。これまでは漁獲したエビは冷水設備のある漁船で、生きたまま漁港まで運んでいた。 落部漁協では、雑菌が少なく鮮度を保つ効果がある同町熊石地区の深層水を利用。1~2度の低温であればほとんどのエビが3~4日は生きているという。 漁協の鎌田和弘総務部長は「今年は漁獲量が少ないが、新鮮なボタンエビを味わってほしい」と話している。インターネットでの販売も受けつけている。 約10匹入り3パックで3000円。問い合わせは同漁協(電話)0137・67・2211。