「現内閣の閣僚で世襲議員は一人もいません」−。仙谷由人官房長官は9日午後の記者会見で、こう説明したものの、直後に官邸報道室が発言を訂正する出来事があった。 仙谷氏は記者会見で、新政権が世論調査で高支持率を得ている理由を尋ねられ、「(9日)午前中の閣議を見渡してみて、少なくとも世襲の方が一人もいない内閣だなということに気づいて、ある種の感慨にとらわれた」と述べた。 ところが仙谷氏がうっかり失念してしまった閣僚が一人。前政権からの再任となった中井洽国家公安委員長は父、徳次郎氏(故人)が衆院議員を務めている。 仙谷氏は、「非世襲」路線が菅内閣の人気の理由と言いたかったようだが、思わぬ勇み足となってしまった。中井氏「私は独身、問題ない」 女性に宿舎の鍵