ブッシュ前米大統領が今月9日発売の回想録「決断のとき」で、イラク戦争開戦の根拠とした大量破壊兵器が同国内で発見されず「誰よりも私が衝撃を受け、怒りを覚えた」と振り返っていることが2日分かった。ロイター通信が報じた。 ブッシュ氏は「そのことを考えるたびにむかむかした。今でもそうだ」と記しているという。 また2期目を目指した2004年の大統領選を前に、リベラル派の攻撃対象だったチェイニー副大統領(当時)に辞任を求めることを一時検討したと明かしている。 08年の世界金融危機の際は「沈みゆく船の船長のような気分だった」という。(共同)