印刷 関連トピックスノーベル賞 独立行政法人の理化学研究所(理研、野依良治理事長)が、利根川進・米マサチューセッツ工科大(MIT)教授らを外部から招く際、年俸を理研が定めたガイドラインより高額にしていたことが会計検査院の調べなどでわかった。ガイドラインそのものも非公表で、検査院は給与の決め方が透明性を欠いていたと指摘する。 検査院や理研によると、理研は2009年4月、ノーベル賞受賞者の利根川氏を脳科学総合研究センター長に招いた。身分は任期制の研究管理職で、野依理事長は利根川氏の年俸を自分と同額の約2千万円とし、他の理事も承認した。 利根川氏の任期は13年3月まででMIT教授との兼務。その後、野依理事長の年俸が下がり、利根川氏の方が高額になったという。野依理事長も01年にノーベル化学賞を受賞している。 理研のガイドラインは、任期制の研究管理職の年俸について、前任地の実績などを参考に、